2人のせいで ページ2
「はあ。松田さんと朱莉、まじしばく。」
「別にいいじゃないですか。僕は楽しみですよ。」
私と安室さんがこんな会話をしているのはあの2人のせいだ。
いつものように、ポアロでバイトをしていると、松田さんと朱莉が来た。
「いらっしゃいませ。松田さんと朱莉。」私がそう言うと、
「雪見よかったね。」と朱莉はニヤニヤ笑って言う。
「なんのこと？」私が聞き返すと、
「え？それはもちろん雪見と安室さんが付き合…。」
「分かったから一旦ストップ。なんで知ってるの？」
私がそう聞くと、朱莉はしまったという表情をして口をつぐんだ。
この時の朱莉は何を言っても口を割らないことは知ってるから、私は追求を諦める。
「…とりあえず、カウンター席かテーブル席、どっちにします？」
私は話を変えた。するとホッとした表情の朱莉。気になる…。
「カウンター席で。」と松田さんが言う。
2人をカウンター席に案内すると、休憩室から安室さんが出て来た。
安室さんは松田さんを見て若干嫌そうな顔をしたが、
すぐに朱莉の方を見て笑顔を浮かべる。この扱いの差ね。
「2人とも注文どうしますか？」と私が聞くと、
「アイスコーヒー２つ。」と朱莉が言った。
ホント苦いのによく飲めるね。私がそう思いながら準備しようとすると、
安室さんに制されて、私は朱莉たちと話す。
「ねえ。琴の練習はどうなの？」と朱莉が私に聞いた。
「まあまあかな。細かいミスをなくしたら完璧だよ。」私が答えると、
「へえ。当日は見に行けないから、また今度見せてね。」朱莉はそう言った。
「めんどくさい。」と私がボヤけば、松田さんも見せてくれと言う。
「袴ってけっこう疲れるんですよね。まあ見せてあげますよ。」
私がそう言うと「僕も見たいですね。それと、なんで琴を弾くんですか？」
安室さんが、コーヒーを持ってそう聞いてきて、私は朱莉たちの方を睨んだ。
「まあ、発表会みたいなものです。」と私がミスコンのことに触れずに言うと、
ぜひ見に行きたいです。と安室さんは言う。お願いだから見に来ないで。
「わざわざ見に来なくても、どうせ松田さんや朱莉たちに見せる時があるんですから、
その時に一緒に見にきた方がいいと思いますよ。」私がそう言っても、
安室さんに引く気はないらしい。ああどうしよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 258人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「安室透」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青龍 葵(プロフ) - 更新されないんでしょうか？ (2020年8月6日 16時) (
レス) id: 123a0a7152 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 桜@ボードには低浮上さん» 大丈夫ですよ、リクエストありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2018年7月12日 23時) (レス) id: e1e7e066eb (このIDを非表示/違反報告)
桜@ボードには低浮上(プロフ) - リクエストしても大丈夫ですか？松田さんたちの話しも楽しみにまってます。 (2018年7月12日 17時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 桜@ボードには低浮上さん» そう言っていただけて嬉しいです！確かにツートップですね笑相変わらず更新は遅くなりますが、頑張ります！！ (2018年6月10日 22時) (レス) id: e1e7e066eb (このIDを非表示/違反報告)
桜@ボードには低浮上(プロフ) - 凄く面白かった！！降谷さんと伊達さんのツートップでそれも犯人を倒してしまうのは凄いです。最新頑張って下さい。 (2018年6月10日 20時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しらす。 | 作成日時：2017年7月31日 9時
