降谷さんのKnight

その言葉で ページ8

ポアロには、梓さんしかいなかった。梓さん好きだけど、

安室さんに会いたかった。

「いらっしゃいませー白石さん。」

「雪見ちゃん、こんにちはー!元気そうで良かったです。」

「あなたは、私のこと知っているんですか？」
と尋ねる。

「うん。知ってるよ、雪見ちゃんは私とここでアルバイトしているから。」

「そうだったんですか!」これはラッキーだ安室さんにも会える！

「1人では、大変だからって雪見ちゃんが手伝ってくれたのよ。」

「雪見ちゃん、初めてすぐの時もなんでもこなしちゃったから、次も出来るよ。」

「2人でこれからも頑張ろうね!」ん?

さっきから何かおかしいなって思ってたけど、

今絶対に2人って言ったよね。

もしかして、安室さんの立ち位置が私になったのかな。

これはかなりまずい。

とりあえず「お役に立てるかわからないけど、頑張ります。」そう言った。

その後ポアロで、昼食を食べながら、私の身の周りのことを聞いた。

私は、ポアロで週3回月金の夕方と土曜日の午前にアルバイトをしていることと、

高校ではかなり成績優秀で、部活は弓道部と美術部を掛け持ちしていて、

美術部の副部長を務めていることが分かった。

運動は球技を除けば、かなり出来る方らしい。私意外と優等生だな。

「へえ、私意外といろんなことをしてるんですね。」と言うと、

「家族なんだから、そんなに堅くならなくても大丈夫だよ。」と優しく言われた。

私はその言葉に心が、あったかくなって安心した。

と同時に、今までの不安や緊張が一気にほぐれて、私は泣いてしまった。

そんな私をお母さんとお父さんそれに、志樹くんが、抱きしめてくれた。

私は泣いてさっぱりして「みんな、ありがとう。」と礼を言う。

不安なこともあるけど、さっきの言葉に救われたから、頑張ろうと思った。

トリップしたら!→←お知らせ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す