降谷さんのKnight

松田さん救出作戦 ページ48

学園祭が終わり、10月も後半に入った。

学園祭が終わってから、何かと男子に話しかけられるようになった。

結架に聞くと、「さあなんでだろうね。自分で考えて。」と言われた。

考えてみたけど全然わかんない。

ポアロでバイトをしている時に、新一くんたちが来たので、

新一くんに聞いてみることにした。

「……ということなの。なんでか分かる？」と私は聞いた。

蘭ちゃんや、園子ちゃんも私の話を聞いていたけど、

3人とも苦笑いしていた。

「雪見ちゃんは、やっぱり鈍感だね。」と園子ちゃんに言われた。

「え。なんで？」と私は首をかしげる。

(それすらも分かってないってどんだけなんだよ…。)

新一は、心の中で雪見にツッコんだ。

「まあ、そういうのは自分で考えた方がいいんですよ。」

新一くんにまで言われた。

「自分で考えてみたけど分かんないんだよね。」と

私が正直に言うと、

「とりあえず、雪見ちゃん気をつけてくださいね。」と

蘭ちゃんに結構真剣な顔で言われた。

だから何に気をつけるんですか。

「分からないけど、分かりました。」と、とりあえず言った。

蘭ちゃんたちと話していると、携帯が鳴った。

名前を見ると、萩原さんからだった。そうだ、もうすぐ…。

「蘭ちゃんたち、ちょっとごめんね。」と言って、

カウンターの中で携帯をとった。

「もしもし。久しぶりですね萩原さん。」と言って、

「松田さんのことですよね？」と私は聞いた。

『ああ、そうだよ。』と返ってきた。

『もうすぐ11月7日だけど、雪見ちゃんは学校があるんじゃないか？』

心配するとこそこ！？まあいいや。

「そのことなんですけど、11月の3.4.5日に、修学旅行があるんです。」

「その代休で、6日と7日がちょうど休みなんです。」

「だから、学校ないので安心してくださいね。」と私は言った。

これは本当のことだ。

『そうか、じゃあ6日の午後からどこかで会えないか？』と聞かれたので、

「ちょうどその日は、家族もいないので家に来てください。」

「家の場所分かりますか？」と私が聞くと、

『夏休みに行ったことあるから分かるよ。』

『じゃあその日の1時ぐらいに、お邪魔させてもらうよ。』

「はい。分かりました。それじゃあまた今度。」

通話を切ると、蘭ちゃんたちのところに戻った。

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