スパルタ演技指導 ページ23
それから、有希子さんのスパルタ演技指導が始まった。
いつものあの感じが無くなって、真剣そのものだった。
みんな指導について行くのに精一杯だ。
「まあ、美味しそうな林檎!」
有希子さんの演技をわざわざ見せてくれたので、
みんなどんどん上手くなっていった。
「大切なのは、役になりきることよ。」と有希子さんは、言った。
お昼過ぎには、かなりいい感じになった。
練習1日目にして、ほぼ完璧になるなんて、有希子さんは本当にすごい。
かなりスパルタ演技指導だったけど、これも賞を取るため。
お昼を食べる時には、いつもの有希子さんに戻って、
みんなを笑わせてくれたりと、切り替えが本当にすごい。
そのおかげか、みんなも集中するときは、集中して、
遊ぶときは、遊ぶという感じでとても良い雰囲気だった。
お昼休憩を挟んだことにより、みんなの集中がすごく続いた。
それからまた5時まで、ぶっ通しで練習をした。
この辺は、集中しすぎて時間の経過がとても早かった。
「そして、白雪姫と王子様はいつまでも幸せに暮らしました。」
ナレーターの子が最後の言葉を言い終わると、有希子さんは、拍手をした。
「じゃあ、今日はここまで、演技指導は今日しかできないけど、
練習は各自でちゃんとやること、それから劇本番は見に来るから
楽しみに待ってるわね〜♡」とやっぱり最後は有希子さんだった。
みんなで有希子さんに拍手を送り、みんな家に帰って行った。
「ただいま。」と言うと、「おかえり」と返ってきた。
「ふう。疲れた。」と言って私がソファーに倒れこむと、
志樹くんが「お疲れ様。」と言ってアイスティーを注いでくれた。
「ありがとう。志樹くん大好き♡」と言うと、
お母さんや志樹くんにまで、「そういうことは、本当に好きな人に言いなさい。」
「あんまり気を持たせるようなことばっかり、言ってたら危ないよ。」と
すごく心配された。
「なんで、男の人にこんなこと言ったらダメなの?」と質問する。
「そういうことばっかり、言ってたらね。男の人は勘違いするの。」
「それでいろんなトラブルに巻き込まれたりするのよ。」
「だからこういうことは、あんまり、気安く言っちゃダメよ。」
「本当に好きだと思える人のために、その言葉はとっておきなさい。」
お母さんは優しく笑って言った。
118人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
〇 - ずっと気になりながら読ませてもらってるんですが、なぜ諸伏さんの本名だけ潜入中の名前なのかを教えて頂けませんか?お話はとても面白く読み進めるのがたのしいです。 (11月9日 0時) (レス) id: 9f805850c5 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 青龍 葵さん» 読んでくださりありがとうございます!本当ですね!正しくは、壊れてないんだろうですね。すみません。訂正しておきました。 (2018年7月24日 22時) (レス) id: 64a3e712ef (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 脱字があります!「目が覚めたら…」の「あれなんで壊れてなんんだろう。」とは?『壊れてなんんだろう⇒壊れてるんだろう』では無いですか?訂正お願いします。 (2018年7月24日 3時) (レス) id: 970e92a440 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - アルギニアさん» 機能使ってくれて、ありがとうございます!!確かに面白いですね笑 (2017年7月27日 17時) (レス) id: d770bdf746 (このIDを非表示/違反報告)
アルギニア(プロフ) - 家族の名前を降谷新一、降谷蘭、降谷零、夢主を降谷桜花にしたら結構面白くなったww (2017年7月27日 15時) (レス) id: 1f43cd5acf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しらす。 | 作成日時:2017年5月14日 2時