降谷さんのKnight

ここはどこー。あなたたち誰? ページ3

「ん...、あれ…私なんでこんな所にいるの?て言うかここどこ?」

私は、あかりと映画を見に行って、駅のホームで誰かに押されて、ちょうど電車が入って来たんだ。

「じゃあ、なんで生きてるの...！」新たな疑問ができた。

あれは通過列車だったし。天国か?いや、見た所どこかの病院だ。

それにしても、なんか見たことあるような...。

「はあ、一旦落ち着こう。」そう呟いた時ガラッと音を立てて、扉が開いた。

入って来たのは、病院の先生と美人な女の人、それに一見怖そうだけど目が優しい男の人、最後に美少年だった。

なんとなく女の人と男の人は、お母さんに似ている。男の子は、従兄弟の志樹くんに似ている。

「雪見!大丈夫なの?」と女の人が聞いてくる。

いくら、似ていると言っても別人だ。私は逆に尋ねる。「あなたたちは誰ですか？」

そう聞いた時3人はすごく驚いた顔をした。そして、なんで…そんな顔をするの?すごく悲しそうな顔もしていた。

それを見ていた先生は、私にボールペンを渡して来て「使って見て下さい」と言った。私はボールペンの上の所を押す。先端が出て来た。

ボールペンを先生に返すと、次に簡単な計算や、歴史の問題をだしてきた。

私は全部答えれた。

最後に先生は、この人たちは誰ですか？と聞かれたことには、答えられなかった。

先生も他の3人も、なんか深刻そうな顔をしている。

先生は「外部的要因による記憶喪失ですかね」と言っていた。

記憶が戻る可能性は低いらしい。

うーん、あかりのこととかなんでこうなったのかは分かるのになー。

て言うか本当にこの人たち誰なんだろう。

先生が出て行った後、3人は自己紹介をしてきた。

「俺は、白石 智樹で、雪見の父親なんだ。この女の人は、絵見で、雪見の母親だよ。」確かにお父さんとお母さんに似ているけど…。

「そして、この少年が雪見の弟の志樹だ。」どう見ても、この男の子は従兄弟の志樹くんだ。まあ、この子がいるなら大丈夫か。

「じゃあ、私たちは帰るけど、明日もまた来るから、その時に迎えにくるわね。」

そう言って3人は出て行った。

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