稀代の鬼才の素敵な (ページ2)

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二話ページ2

最初なので小難しい書き方してますけど、進むにつれて簡単に書きます。そうしないとまずやる気が続かないのです。すいません。

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先程の紛争から一時おいて、訪れたのは鉄橋を抜けた先にある古い楼閣。才華楼である。

診療所としての機能を果たすべくその場に位置する才華楼は、人を待つようにここに居た。

彼らが中に入ると待ちくたびれと言うように一人の女性が彼らを呆れたような顔で出迎えた。

｢遅いよ、ファンクビート。約束の時間と違うじゃないか…、といっても君だからな…｣

｢ユーシェンさん…すいません｣

キィがファンクビートの代わりに謝ろうと前に出るがそれを彼女は首を振り、｢君が謝ることは無い｣と言った。

彼女、ユーシェンはその髪を揺らしながら視線を諦めたように彼らから外した。そして、少し考えるように空を眺めてから手招きをして、奥に呼んだ。

奥に進めばそこにはお茶の準備をするユーシェンの姿と。

もう一人、見慣れない少女の姿があった。

身に付けている赤色の衣服は不自然に薄汚れており、足には包帯を巻いてはいるものの何故か、靴のようなものは見当たらなかった。

｢ユーシェン、この子供は｣

今まで朝叩き起された事により少々不機嫌だった為、喋っていなかったファンクビートが声を発したが。ユーシェンは｢椅子にでも腰掛けて待っていてくれ｣と言うだけだった。

｢なぜ貴様の命令なんぞむごご｣

｢黙って座れっての！｣

キィになだめられたファンクビートは文句を挟みつつしぶしぶその腰を下ろした。

少女は、何も言わないままただバツが悪そうに身体を縮こませ地面を眺めるだけである。一切彼らと話そうとはしなかった。

しばらくし、茶を入れてきたユーシェンが、四つ。それぞれの前に湯気の出るような茶を置いた。

｢…｣

少女はそのお茶を静かに眺め、ユーシェンへと目配りをした。｢これは飲んでいいのですか？｣そう言いたげな目で。

ユーシェンは優しく微笑み頷いた。

少女がお茶に手を伸ばすが、その熱さに驚き再びその腕を引っ込めてしまった。