遠くの街としあわせと・・４(ＪＵMＰｘＪＵMＰ)街シリーズ(４)

＝どきどき・８＝ ページ9

「そーなのよー。｣

侑李と圭人は、まるーいおイスに座って

なんだか健ちゃん先生の

じんせーそうだんー。



侑李は、先生を見て

足をぷらぷら〜。



圭人は、侑李のおとなりで

侑李を見て、にこにこ。

侑李、もじもじー。てへへ。



あ。大ちゃんはねー、クラスのおともだちとー

お外で、サッカーしてるの。



侑李はくりっと、窓の外見るのー。

大ちゃん、いるかなぁ〜って。




圭人が、クスッと笑って

「ねぇ、侑李ちゃん。｣



「ん〜、なぁに？｣

くるりと首をまわして圭人を見るの。



圭人はね、にっこり優しくね

「じゃあ侑李ちゃんも、お祖父さんに
　久し振りに会ったの？｣




「うん。そぅなの。
　じぃじは、おしごともいそがしーの。
　だからねぇ・・きょう、帰っちゃったの。
　侑李は、もーっと・・じぃじといたかったのにぃ。」



・・侑李、思い出したらね

とっても悲しくなったの。

じぃじ、じぃじ、じぃじーって。

あいたぃの。




侑李、しょんぼりして、

お口、んっ。ってするー。

「ぅんぅ――。」



圭人がね、侑李のお顔のぞきこむの。

とっても、とっても、優しいお顔なの。

優しい、優しいお声でね

「侑李ちゃん＿＿＿。」ってよぶの。



侑李は、お目目に涙をためたまんま

圭人のこと、見るんだよー。


「なぁにぃ・・。」




「侑李ちゃん、泣かないで？」



そっと、そっと、侑李に近づいて

圭人が、優しく優しく侑李の頭を

なでなでしてね、言うの。言ってくれるの。


「侑李ちゃん、僕はね。
　僕は、侑李ちゃんに笑顔でいてほしいんだ。
　ね。侑李ちゃん、寂しくって悲しいなら・・
　僕達。僕も大ちゃんもいるでしょう？」



「んー。けいとぉ・・。」



「ね。泣かないで。
　侑李ちゃんのお祖父さんみたいには
　出来ないかもしれないけど。でもね
　侑李ちゃんが寂しくならないように・・
　僕達、頑張るから・・ね。侑李ちゃん。」



「んぅー。ありがとぉ〜圭人ぉ。」

侑李は、お目目、いそいで、いそいで

こしこし。こしこし。



それから、圭人に、にっこしするの。

笑顔で笑ってー言うの。



「けいとぉー、ぎゅーして？」って。





そしたらねー、健ちゃん先生が

コホンってセキしてねー。


「あ〜〜〜。ちょ。そのさ、お２人さん？？
　先生居るからね。ここに、居るから〜。
　２人の世界、作んないで？」



「「んふふふふ〜〜。」」

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