遠くの街としあわせと・・４(ＪＵMＰｘＪＵMＰ)街シリーズ(４)

＝どきどき・７＝ ページ8

「って、言っても・・それは
　ヤッターって喜んではイケナイ気がする・・オレ。」

「んーん。健ちゃん先生。
　えっと、なんていうんだっけ？こーゆうのって。
　ねぇ、圭人。」

「フリーだよ。侑李ちゃん。」

「あ、そっか。えっと、侑李のじぃじ
　准一さんはー、ふりーだと思うのっ。
　だからーよろこんでいーの。わーいってっ。」




健ちゃん先生は、きゅーってしゃがんだまんまー

「んぅー。」って・・

ふふふ〜。健ちゃん先生もー

ままみたいに、なきむしさんなのー。



涙声で言うのー。



「もぉ〜〜。
　侑李ちゃん、ありがと〜。」

そう言って、ぎゅーって侑李に

抱きつくのよー。




だから侑李はねー、さらさらの髪をなでなでしてー

「健ちゃん先生、泣かないで、いい子だからー。」

「ふふふ。ありがと、侑李ちゃん。」





ほのぼの〜〜な空気を

ドッカ――ンってこわしちゃう

「うぉ〜〜〜〜い」のイノッチ先生の声とー

ドアをバ――ンって開ける

おっきい音にーみんな、びっくしー。




ガハハって笑いながらイノッチ先生が

「どーだっ。大貴っっ。」って

入ってきて・・侑李たち・・みるの。




おてあての終わった大ちゃんは、おおあくびー。

健ちゃん先生は、しくしく泣いて

侑李にぎゅーしてて・・

その横で、圭人が、先生のお背中をなでなでー。




イノッチ先生が

「コラァァ〜〜〜っっ！
　誰だっーっ、先生を泣かしたのは〜〜っっ。」

って、かんちがいー。



健ちゃん先生は、いそいで涙をふいてー

「違う、違う。違うんだって、イノッチ先生。
　勘違い。オレ、泣かされてない、ないから〜。」


「そ、そっか。な〜んだ。
　ならいいんだが・・。おっ。どーだ。
　大貴、膝ヘーキか？！」


「おぅっ。ヘーキだっ！！
　おれは、しんのおとこだぜっ。
　へーきだいっ。」


「お〜〜。カッコイイなぁー大貴っ。
　よーし、じゃあ教室戻るぞぉ〜〜。
　３人組〜。」



「「「は―――いっ。」」」


侑李はこっそりね、

健ちゃん先生に言ったの。

「またあとで、くるねー。」って。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



侑李はー、お昼休みに保健室にいって

健ちゃん先生にごせつめーするの。

「んっとー。じぃじはね、すこ〜し遠くに
　すんでるのー。だからね、たまにしか・・
　来てくれないのよ、健ちゃんせんせぃー。」



先生は保健室のベッドに座って

「ん〜そっかぁ・・。」


「そーなのよー。」

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