遠くの街としあわせと・・４(ＪＵMＰｘＪＵMＰ)街シリーズ(４)

＝どきどき・１８＝ ページ19

「あ、そーだ。あとね、トン汁だの〜〜。」


『わぁ〜、高木家は、和食かぁ〜、いいねぇ。
　っと、そーだ。えーっと、侑李ちゃん
　慧に代わってもらっていーかな？』


「ん、いいよー。まっててね〜。
　あ、涼介まま、またおはなしーしようねぇ。」


『んー。ぜひとも〜〜。ふふふ。』


「まってねー。」



侑李は、お電話持ってカウンターのトコから

「ままー。大ちゃんからお電話で〜」


「ん〜、なーに？」


「涼介ままがね、かわってってー。」



「はーぃ。」

ままは、手をエプロンでフキフキしてからー

パタパタ、侑李のトコ来るの。



あ。今のままのー、エプロンで手、フキフキするの

いいな、すてきー。


侑李も、してみたいなー。



んー。って考えてると、ままが手を侑李の前に出して

「はい。ゆーり、ままにお電話ちょーだい。」



「あ、そーなの。はい、どーぞぉ。」


「ありがと〜。」

ままが、ニコニコお電話出るの。



ふふ、ぱぱとお電話してる時とー

またべつのお顔なの。


でも、なんだか・・たのしそうー。




ぴっとお電話のボタンを押して

お電話を置いたままが、

「良かったね、侑李。お泊り〜。」



「うんっ。たのしみ〜。」


「ふふふ、何かね涼介が言ってたんだけど
　今日、大ちゃん学校から帰ってから
　ずーっと、ソワソワ、うじうじしてたんだって。
　涼介がイライラして、『何だよ、大貴。ジメジメ
　うじうじ、うるせーなっ。』って言ったらねー。」


「言ったら、なーに、まま。」


「ふふふ。大ちゃん真っ赤なお顔で
　『お泊り会した〜〜いっ』って言ったんだって。
　んふふ、すっごく勇気出して言ったのかね、
　大ちゃんは。そんなにコワイのかな？涼介は。」


「ん、大ちゃんね、いつも言ってるよー。
　『母ちゃんコエ〜。』って。」


「ふふふふ。ホントに面白いよねぇ、中島家って。」


「ん。おもしろーい。たのしいー。」


「ね。あ、そーだ・・侑李。」


「なぁに、まま。」


「あのね、お電話出る時ねー
　高木侑李ですーって、お名前も
　言ってたよ〜。」


「あ。」


「んふふ。高木ですーだけで
　だいじょーぶよ、侑李。」


「はーい。わかったー、まま。」


「ん〜、侑李は、いい子。
　いい子な侑李、ままにぎゅーさせて？」


「ん。まま、ぎゅーしてー。」



「「ぎゅぅぅぅ〜〜〜。」」

って、侑李とままはー、お声あわせて



ぎゅ。するのよ〜。てへへなのー。

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