遠くの街としあわせと・・４(ＪＵMＰｘＪＵMＰ)街シリーズ(４)

＝どきどき・１５＝ ページ16

「くくくく。マジカル乙女けいっ。
　愛がへって、手も足も出まいっ＿＿。
　あきらめるんだな、次のコウゲキで
　おまえも、おわりだっ。」

侑李は、にくらしーかんじをだして

セリフを言い終わってからー

また菜箸を、ままに向け

コウゲキのセリフを言おうとしたらねぇー。



ガチャッて、リビングのドアが開いてー

「おーい。お茶ちょーだい。」

って・・ぱぱ、くるのー。




けいちゃんになりきってる、ままがねー

「た、たすけてっ、ゆーじくんっっ！」




ぱぱ、きょとーんとしたお顔で

「へ？？ゆーじ・・？？
　俺、ゆーや・・だけど・・？？
　え？お、俺？？」




侑李ね、ぷんすこー。

「もぅー、ぱぱっ。だめぇー。
　ちゃんとやってくれなくっちゃぁ。
　せっかくぅーイイたいみんぐで
　けいちゃんのぴんちに入ってきたのにぃ。
　ねぇ、ままっ。」



「うん。そぅだよーぅ、雄也さん。
　ゆーじくんやってくれたら良かったのにぃ。」


「いやいや、さー。俺、店あるしさぁ。
　お茶貰いに来ただけだからさぁ〜〜。」




侑李とままは、お顔を見あわせて

「「んふふふ〜。」」って笑うのー。



ままが、ぱぱのマグカップを受けとって

きっちんにいきながら

「ね、侑李〜。今の雄也さんの
　キョトンとした顔面白かったねぇ〜。」


「ん。すっごくっ。んふふ〜。」



ぱぱが、照れくさそうにー

「いや〜、急に振られても
　俺、出来ねぇーって。」




ままが、楽しそうにニッコリ笑って

「雄也さんのキョトンとした顔
　可愛かったよ。んふふ。はい、お茶。
　熱いから気を付けて、雄也さん。」


「ああ、サンキュー。
　つーか、慧さ。」


「なぁに？」


「けいちゃんゴッコで盛り上がってるトコ
　ワリィーけど・・。もー５時になんぞ？
　飯の支度しねーの？」


「ああっ。いっけなーいっ。
　ひゃぁ〜忘れてたぁ〜〜。」



「ふふ。じゃあな〜〜。」って、

ぱぱがリビングから出て行って・・



ままは、ぱぱの後ろ姿を

ちょっぴしさみしそーに見送ってからー

ままは、いそいでエプロンをつけて〜

「侑李、ごめんねぇ。
　また続き、明日しよう？」



「うん、いいよ〜。
　じゃ、侑李はーおもちゃ、おかたしするねぇ。」


「ん、ありがとー、侑李ぃ。」


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




侑李は、ぴょこぴょこ。せっせ。

ぴょこぴょこ。せっせ。


「んしょ。んしょ。」って、おかたしちゅうー。

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