遠くの街としあわせと・・４(ＪＵMＰｘＪＵMＰ)街シリーズ(４)

＝どきどき・１１＝ ページ12

「ままも、クレープ好きよー。」


「侑李、やっぱしぃー
　いっちばん、ちょこばなながねぇ〜
　すきなのー。」


「うん、ままも〜。
　あ。でも、苺とカスタードも捨てがたいなぁ。
　ねぇー侑李ぃ。」


「ん〜。それもかわいいから、すきぃー。」


「ふふふ。あっ、でもね。
　雄也さんはー、ハムとかウィンナーがいいんだって。
　甘いのは、あんまり〜って。んふふ〜。」

ままが、にこにこ楽しそうに笑ってるー。



「なぁに、まま。
　にこにこ、たのしそう〜。」


「ん〜。あのね、雄也さんがねぇ
　甘いのはぁー、慧の甘くって美味しいので
　じゅーぶんってぇ〜。んふふ〜。」


「あ〜もぅー。また、おのろけするー。
　ままってば、もぅっ。」


「あ。あとねぇー。侑李の甘くて可愛いので
　お腹いっぱいーって、言ってたの。」


「ぅんもー、ぱぱってばぁ。
　侑李、てれるよぅ〜。」


「ねぇ〜、照れちゃうよねぇ。侑李ぃ〜。」


「ん。ねぇ、ままっ。」


あ。そーだ。お泊りのことー。


「あ。んっと、んと。まま、今日ね
　もしかしたらね、大ちゃんから
　お電話あるかもー。」



「お電話ー？・・なんで？」


「んっとー、今日ね侑李、じぃじが帰っちゃって
　寂しくってしょんぼりーしちゃったの。
　そしたらねぇ〜・・って。あっっ！！」



ままが、びっくししたお顔で

「ど、どーしたの？
　びっくりした〜。・・侑李？」



「あ。あ。そーなの、あのね。んっと。
　ちがうコト、思い出したのっっ。そーだっ
　いけない、いけない。あのね。あのねっ。」


「侑李、落ち着いて。
　お鼻が、フンフンなってるよ。」


「んっと、だって。すごいコトあったのっ！！
　これは運命かもしれないんだもんっ。」


「うんめぃ・・？」


「うんっっ。あのね、健ちゃん先生がねっ」


「ぅん、健ちゃん先生がどーしたの？」


「今日ね、学校来る時にー、海岸通りで
　ころんじゃったんだって。それでね、
　先生の腕んところー、すっごく
　すりむいて、いたそーなの。」


「わぁ〜・・。それで、平気だったの？」


「ん。それでね。
　そこに、王子さまがあらわれたのっっ。」


「え？？きゅ、急にその展開？？」


「うんっ。だって、お姫さまのぴんちに
　王子さまは、かならず来るのよ、ままっ。」


「あ、そうだね。雄也さんも、そうだぁ〜。」


「あっ、また。おのろけするぅ〜。」

「てへへ〜。
　それで、どーしたの？」

「あ。んとね＿＿＿。」

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