遠くの街としあわせと‥１(ＪUMPｘＪＵＭＰ) 街シリーズ(１)

＝太陽・７＝ ページ39

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「んまい。んまい。」

って、言いながら大貴は、

ホッペを膨らませて、ハンバーグを食べる。



「うまいなぁ。うまいなぁ。」

って、言いながら裕翔は、

大貴と同じ様に、ホッペいっぱいにして

ハンバーグを食べている。




オレは、「ふふっ。」と笑って

２人を交互に見ながら

「そりゃ〜良かった。」



大貴は、もぐもぐしたまま

「母ちゃんっ。」って呼ぶ。


「何？大貴・・。」


「んと・・んっとさ・・」


「大貴、口の中のもの
　ごっくんしてから、話せっ。
　お行儀悪いぞっ。」

「んっ。」

大貴は、コクリと頷いて

もぐもぐ・・ごっくんしてから

「あのね、母ちゃん。」



「なーに。」


「明日の夜ごはん、な〜〜に？？」


「がくっ。・・今、夜食ってんのに
　聞くのか？・・ん〜〜明日かぁ・・。
　何がいいかなぁ・・ね、裕翔？」


「ん〜〜。そうだなぁ・・・。」



大貴は身を乗り出して

「なぁっ。明日、父ちゃんも母ちゃんも
　お休みだろ？？」



「うん。そーだけど。な、裕翔。」


「ああ。休みだよ。」



大貴は、ホーっと安堵のため息をついて

また椅子に座りながら

「はぁ〜、よかったぁ〜〜。」



「良かったって・・何が？
　明日、どっか出掛けたいの？
　あ。それとも、夜外食したいの？大貴は・・。」


「う〜ん、違うよ、母ちゃん。
　・・あ、ちがくないか・・・。
　でかけたいのは、でかけたいんだ、おれっ。」



オレと裕翔は、キョトンとして

「「何処に？？」」

と、声を合わせて言って・・。




大貴は、ニッコリと笑って

「しーちゃんの、お墓まいりに行こうよっ。
　んっとさ、見せたいもんがあるんだってっ。」

って言った＿＿＿＿＿＿＿。



オレと裕翔は、顔を見合わせる・・。



珍しく、大貴が・・

しーちゃんが言ってたって感じで言って

オレは、大貴の顔を見つめて

「見せたい・・ものって・・？」




大貴は「くふふ。」って笑って

「それはまだ、秘密だよ。言っちゃダメなんだ。
　なっ、明日行こうよっ。ね？」



「・ぅ、うん。いいよ。
　・・な、裕翔・・？」


「ああ。行こう、みんなで＿＿＿＿。」

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