遠くの街としあわせと‥１(ＪUMPｘＪＵＭＰ) 街シリーズ(１) (ページ36)

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＝太陽・４＝ページ36

『しずくみたいだから、
　しーちゃんってよんでんだよー。』

オレは、無意識にポタポタと

涙を零した。

大貴は不思議そうな顔をして

『かあちゃん、どーしたの？
　へへ、かあちゃんのめからも
　しずくがでてるねぇー。』

オレはぎゅぅぅって、大貴を抱き締めて

瞳を閉じて、あの子を想った。

愛のしずく。愛の＿＿＿＿＿＿。

裕翔とオレの・・あいのしずく。

驚いて・・でも、なんだか涙が止まらなくて

大貴を抱き締めたまま、泣いてしまった。

言ってないのに、大貴に一言も話してないのにって。

大貴が大きくなったら・・

あの子の事話そうって思ってたの。

『ありがとー大貴・・。』

居るんだ。ホントにあの子が居てくれるんだ。

あの子が、大貴のそばに居て・・

見守ってくれているんだ＿＿＿＿＿＿。

＿＿ありがとーしーちゃん・・。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

今は・・オレ達の前でそーゆう事言わなくなった。

幼児期の頃の、特殊なものだったのかな・・

でも・・たまに、ブツブツ言ってる時あるし・・

身近に、そばにいる様に・・接している？？

そばに居るのかな・・

居てくれるのかな・・しーちゃん。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

洗面所で手洗いうがいをして

戻って来た大貴が

「母ちゃん、今日、夜ごはん、なーに？」

「今日は、大貴が大好きなハンバーグっ！！」

「やったぁぁ～～～！！」

ってバンザーイしてる大貴に

「ちゃ～～んと、
　添えた野菜も食べろよっ、大貴。」

「えぇ～～～～。」

「え～～じゃないっ。
　今日のハンバーグはトマトソースなっ。
　で、とろ～りチーズのせっ。」

「ひゃっほぉ～～～～いっ！！」

「ひゃほ～いは、いいから・・
　さっさと風呂入って来い、大貴っっ。」

「えぇ～～～っ。
　おれ、父ちゃんと入りたいっ。」

「なんでっ？」

「んーと、父ちゃんと風呂入って
　そんで、お湯につかって・・
　恋バナすんだよ～～。」

「なんだ、それ。
　恋バナって、７歳児と何してんだ、裕翔は・・。
　で、どんな恋バナすんだよ、大貴。」

「えっと～～。大好きな人のどこが好きか
　とか・・可愛いーとことかの、はっぴょう。」

「それ、一応・・聞くけど
　大貴は・・侑李ちゃんだろ？」

「おぅっ！もちのろんだぜっっ！！」

「で・・裕翔・・父ちゃんは？」

「そりゃ～母ちゃんのコトに決まってんじゃんっ！」