遠くの街としあわせと‥１(ＪUMPｘＪＵＭＰ) 街シリーズ(１) (ページ24)

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＝３人で・７＝ページ24

「なぁ、圭人っ。圭人は何したい？？」

お母さんがニコニコ笑いながら

僕に聞いてお父さんも

「なっ、圭人？」って笑顔。

僕達は階段を上がって

僕はリビングのドアを開けながら

「う～～ん。」って考える

お父さんはウキウキ嬉しそうに

「どっか行くか？」

リビングに入ってドアの前で僕は

お父さんとお母さんを交互に見ながら

「うーんと、明日のお休みはね・・
　僕・・朝、３人で朝ごはん食べて、
　３人でお昼食べて、３人でお昼寝して、
　時間あったら３人でお散歩して・・
　帰ってきたら３人でお風呂入って、
　３人で夜ごはん食べて・・それで
　うふふ、３人で眠りたいなぁ。」

僕は、ニコニコ笑顔で言い終わって

お父さんとお母さんを見ると

２人は顔を見合わせて・・またしゃがんで、

お父さんは僕を後ろから、ギューって

お母さんは僕を前から、ギュ―って

ギュゥゥーって、僕を抱き締めて

お母さんは震えた涙声で

「あ～～～～。もぅ、圭人っっ。
　お母さん、すげぇ・・すげぇ怖かったけど
　・・お前を、圭人を産んで・・
　ホントに、ホントーに良かったっっ。
　産ませてくれて、ココに＿＿＿＿。
　宏太とオレの所に産まれてくれて
　ありがとう。・・ありがとう、圭人。」

「お母さん・・。」

お父さんもガマンした、グッとこらえた声で

「圭人。俺な、お前を妊娠したって光に聞いた時
　世界一、宇宙一・・しあわせだって思ったんだ。
　ふふ。あの時俺達は、抱き締め合って喜んで
　光と俺の、抱き合ってる体の間に愛が溢れて
　・・たくさん、たくさん溢れて＿＿＿＿
　嬉しくて、嬉しくって・・圭人、今でも
　愛が溢れてるよ。」

お父さんは目に涙を溜めてニッコリ笑って

僕の頭をグリグリ撫でながら

「ありがとう。ココに来てくれて
　ありがとうな、圭人っっ。」

僕ももらい泣きしちゃって

ボロボロ泣いて、しゃくりあげるほど

「ぼ、僕こそ・・あ、ありがと・う。
　お父さんと、お・お母さんが・
　ぼ、僕を創り出してくれて・・
　こ、こわい思いしても、僕を、
　僕を、産んでくれたから・・
　今の僕があるんだよ。お父さん、お母さん。」

僕は手のひらで、グイッと涙を拭って

お父さんとお母さんを見つめた。

お父さんとお母さんは２人、顔を見合わせて

お母さんが「くふふ。」って笑いながら

「ホントに、圭人って＿＿＿＿。」