遠くの街としあわせと‥１(ＪUMPｘＪＵＭＰ) 街シリーズ(１)

＝今日も・２＝ ページ43

「おぅっっ。テキパキしてるぞっっ。」

って、また大貴がドヤ顔・・。


「大貴、お前がドヤ顔して
　どーすんだっ。」


「てへへ。」

って、大貴が照れ笑いしてると



圭人がお盆を持ってやって来て

無駄がない動きで

水とおしぼりを置きながら


「お水、どうぞ。
　おしぼり、お熱いのでお気を付けくださいね。」


と、ニッコリスマイルを置いて


「お決まりになりましたら
　お呼びください。」


って・・圭人は、去って行った。





「出来た息子だなぁ・・。」

って、感心しながら

フッと、隣を見ると・・・

大貴はメニューと真剣に格闘中。


「ふぅー。・・どーう、大貴
　決まった？」



「おぅっっ。おれ、ハンバーグッ。」


「ガクッ。おいー、
　昨日、ハンバーグ食べたじゃん。」


「いや、母ちゃん・・
　今日は、おれ・・和風ハンバーグッ。」


「・・今、ためて言った意味あった？
　ま、まぁ・・いいか。明日、明日は
　和食にしょう・・。で、裕翔は？？」


「俺も、ハンバーグッ。」


「ガクッ。・・お前も？！」


「おぅっ。涼介・・
　今日は、俺・・照り焼きハンバーグッッ。」


「・・裕翔・・お前も、ためて言った意味ある？
　・・まぁ・・いいや、好きにしてっ。」


「ふふふ。」って裕翔は優しく笑いながら

「・・涼介は、何すんの？」



「んーオレはね、エビグラタン。」


「おぉ〜〜。それも美味そ〜〜。」


「んふふ。
　一口あげるよ、裕翔。」


「ホント？ラッキー。・・で、涼介
　それは・・あ〜〜んでくれる？」


「・・あ〜〜んは、しませんっっ。」



「ちぇっっ。」

って拗ねた顔してる裕翔を見て大貴が


オレと裕翔をニヤニヤして交互に見ながら

「もぉ〜〜〜、まいっちゃうよなぁ〜。
　子供のまえで〜イチャコラしてさぁ〜。」



オレは、ニヤニヤしてる大貴の口元を

むきゅっと持って

「大貴、うるさいぞっ。もぅっ。
　ほら、注文するよっ、大貴。
　圭人呼んでっっ。」



「はぁ〜〜い。」

キョロキョロした大貴は

厨房の方に向かって

「お〜〜〜い、圭人ぉぉ〜〜。」




「はぁ―――いっ。」って

圭人が返事をしながらサッと来て

「ご注文、お決まりですか？」ってスマイル。



う〜〜ん、すごいなぁ。ちゃんとしてるな・・。

と、感心してないで、注文、注文。



「あ、えっと＿＿＿＿＿」

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