遠くの街としあわせと‥８中編(ＪＵＭＰｘＪＵＭＰ)街シリーズ(８)

＝好きだよ・３＝ ページ39

「そうだ〜‥そうだよ大ちゃん。
　ついつい、相談に行ってしまうんだー。」


「ん〜〜ぅ？？」

侑李ちゃんが、左右にこてん、こてん。と

首を傾げ、僕達の顔を覗き込みながら

「なぁにぃ〜..そーだん？どぅしたの‥
　２人とも、お悩みあるの〜？んっと、、
　侑李が相談のるよー。ね、ね？ね〜。
　かぃけつぞろりぃ〜♪ねー大ちゃん。」


「なっ＿＿なんて言うか〜その。。
　な、なぁ圭人っ」


「う、、うん。その、あのね侑李ちゃん。
　悩みってほどの事じゃないってゆ〜か、、
　その〜。。ね、大ちゃん。」


「お。おう。大した事じゃねーしっ。
　な、圭人。」


「うん。ね、大ちゃん。」



「むぅー。。なにさ、なにさぁ〜〜。
　侑李だって、かぃけつできるもんっ。
　ぷ〜〜〜んっ。」


ぷんぷん。可愛い侑李ちゃんの

丸く揺れる頭を、見下ろす。




身長差も出てきて＿＿僕が中学生なってから

大分、身長が伸びた。もうすぐ頭一つ分の身長差になる・・

小さくて可愛くて＿＿
　

“小さい”って言ったら侑李ちゃんは、怒るかな？

ぷんぷん。ってまた、可愛らしく怒るのかな。



身長も、手の大きさも、何もかもが小さくて

可愛くて、可愛くて..守ってあげたい。



おまけに可愛さにも磨きが掛かって＿＿

最近さ、本当に困ってるんだ、僕達。



僕も、大ちゃんも、止まらないんだ。

侑李ちゃんに対して＿＿悶々が止まらない。


解決＿＿そりゃ〜ハッキリ言えば

侑李ちゃんにしか、解決できない事なんだ。


でも、、でもね。

はぁ〜・・参ったな。

僕達、思春期真っ只中＿＿＿＿＿。



＿＿＿＿＿＿＿


「おっじゃましや〜〜〜すっ。」

大ちゃんの声が家中に響く。

でも..その後いつも出てくる慧さんが来ない。


「あれ？侑李ちゃん、慧さんは？？」


「ん〜〜。。えっとー..あ。。まつこちゃんトコだ。
　そぅいえばー..お手伝いしてくるって言ってた！」


「お〜そっかぁ〜〜。じゃ〜侑李、、
　今日はオヤツねぇ〜のか〜・・。」

残念そうな大ちゃんの声に、リビングに入った侑李ちゃんが

ぱたたー。ってダイニングテーブルに行って

「あ。。大ちゃん〜あんしんしてー。
　おやつあるよぉー。」


「お〜〜マジか〜〜♪」


「ん。えっとー、ちょこどーなつ♡
　わーぃぃ、侑李のすきなの〜♪」


「おっ、チョコドーナツか！
　オレも好きだ〜。」


「僕もー。
　慧さんのドーナツ好きだなぁ〜。」
　
「じゃ〜みぃんな、すきだ〜♡」


　

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