遠くの街としあわせと‥８中編(ＪＵＭＰｘＪＵＭＰ)街シリーズ(８)

＝薮だけに..・１５＝ ページ15

「ありがとう＿＿光。」

ゆっくりと顔を上げた光を見つめた。



＿＿視線が重なり合い、そっと大きな瞳を光が閉じた。



長い睫毛の影を見つめながら俺は、

ポッテリとした唇に、そっと＿＿＿

そ〜っと、チュッと..キスを置いた。



「...ん。」



短く漏れた光の吐息が、余りにも可愛くて

雄叫びをあげたかったし、

ビョンビョン、ジャンプもしたかったが＿＿＿

グッと堪え、我慢した。




ムード。ムードが大切。

静かに＿＿ただ、ただ静かに。

柔らかく優しく、優しく触れる、唇合わせ。




２人でふいに、目を開け＿＿見つめ合い。

クスクスと笑い合う。

「ふふふ＿＿な、光。
　ちょっと俺達さ、初々し過ぎね？」


「ん。..ほん.と。ウィウィシー。」


「くくくく＿＿＿。何だよ光〜〜今の言い方？
　初々しいの言い方、変じゃね？何か＿＿
　何だろ。..あ、あれだ。ロボットみて〜。」


「ロボット・・。」


「ああ。何か、カチコチな感じだな
　・・もしかして、緊張してる？」


「ん。オレ、キンチョーしてる、みたぃ。。」


「ふふ、そっか。」


「ぅん。・・オレ、よく考えたら・・」


「ん？何、よく考えたら＿＿どうした光？」


「う、ぅん。」

こく。っと頷いた光、かっわぃ〜光の唇から

思わぬ告白ッッ!!!!

「オレ、、きす。ハジメテだっ..た。」


「ん゛え゛ッッ??!!な、、何？え？？
　マ、マママママ、マジッ？！
　ひか、、光、マジで？」


「ん、ぅん。＿＿何だよ、
　何、どうよーしてんだよ。」


「いや〜〜・・マジかー。。
　光のキス。ハジメテのキス＿＿。
　ファーストキッス、俺♡」


「むっ。。何だよ、そのキッスって言い方っ。」


「なぁ、ホント？ホントに、ホント？！
　ほんとぉぉ〜〜に、俺？？」


「あーそうだよっ。何度も言ってんだろ
　しつけーなっ。悪かったな、モテなくてッ!」


「ちっげ〜〜てっ！違う、違うんだってっ！」


「ちがぅって＿＿何が。」


「だからさ〜〜。俺、ちょ〜嬉しいんだってッ!」


「...うれしぃ・・？？」


「ああ、そうだよ。
　俺が、光のファーストキッスの相手だって事が
　ちょ〜〜〜嬉しいんだっ。あ〜〜ヤバイ、マジで
　・・も〜・・泣ける。。く―――ッッ。」


「くーって、泣けるって、オ〜バ〜だ＿＿ってっ?!
　おいおい、どうした宏太。泣いてんじゃんか?!
　ちょ＿＿どうしたんだよ、宏太。。」

「お、、俺＿＿マジでさ・・う、嬉しくって
　光、俺。俺さ＿＿＿」

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