遠くの街としあわせと・・５(なれそめ・高木家編)街シリーズ(５)

おまけ『高木家さんにん。』　＝逢える・１＝　〜雄也サイド〜 ページ25

可愛いお姫様に、もう一度誓った

次の日の朝＿＿＿＿。

３人で朝飯を食いながら

侑李はなにやら、ふんふん。興奮中で・・・


「んと。んと。それでね、ままっ。
　裕翔ぱぱのお話しが、とぉって〜も
　素敵だったのぉ〜。んふふ〜♪」



慧はニコニコ、白米をもぐもぐ。ごっくん。してから

「侑李は、パパ会で聞いた裕翔さんのお話し
　したかったのね、昨日の夜。」


「んっ。そーぅ。でもー侑李、
　昨日ねむねむーってなっちゃったから
　ごはんのあと、すぐ寝ちゃったでしょっ。」


「ふふふ。ねー。だって侑李ってば、動物園から
　帰って来て、雄也さんとお風呂入って〜
　夜ごはん食べてる時‥ふふ。うとうと〜って
　してたもんねぇ。ね、雄也さん。」


「ああ。な、慧。」


「昨日の、うとうと〜の侑李
　ほんと、可愛かったよねぇ〜〜♡」


「すっげぇ。マジ可愛かったよな。
　フォークにイモ刺したまま‥くくくっ。
　口、モグモグさせてウトウトしてたもんな。
　な〜慧。」


「ねぇ〜。赤ちゃんみたいで可愛かった〜。」



侑李は頬を真っ赤にして、ぷぅ。っと膨らまし

「もぅ――っっ。いいのぉ〜〜っ。
　赤ちゃんじゃないもんっ。ぷぅ〜〜。
　恥ずかしいでしょっ。もぅもぅっ。」


「んふふふ。」

慧は穏やかに笑って、

正面の席から手を伸ばし

侑李の可愛い真っ赤な頬についた

米粒を取って、パクっと食べて

「侑李〜。
　ホッペに、おべんとーついてたよ〜。
　ふふふ。かわいぃ〜〜。」


「もぅーっ。ままー。」


「ね、侑李。
　そんなに裕翔さん素敵だったの？」


「んっ。とってもっ！キラキラ王子さまなのよ。
　やっぱし、お姫さまのぴんちに、王子さまは
　くるのよー。すてきなのー。」


侑李はそう言って

「はぅ―――。」ってうっとり。



俺はそんな侑李を見ながら慧に、

「そ〜言えばさ、慧。
　この前、拓哉さんから連絡あってさ。」


「あ。拓哉せんせいだっ。なになに、
　なんて連絡？」


「あ〜。ほらさ。今度あんだろ
　侑李の学校で学芸会。そのお知らせ
　メールしたんだよ。したら電話があってさ。
　そしたら来るって。『ぜってぇぇ〜〜行くっ。』
　ってさ。スッゲェ気合い入ってた。」


「わぁぁ〜。ほんとぅ？！
　久しぶりにあうー。どきどきー。」



侑李は俺達の話しをキョロキョロして見て

丸い目をぱちぱち。

「・・なぁに、ぱぱ。たくやさ・ん？
　だぁれ？」

「ああ。俺の叔父さんだっ。」

＝逢える・２＝→←なかばーのごあいさつ〜。

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