遠くの街としあわせと・・５(なれそめ・高木家編)街シリーズ(５)

＝雄也君・２２＝　〜雄也サイド〜 ページ22

侑李が眠りについてから、

店のスタッフルームに慧が来て

温かい飲み物を飲みながらソファで

「で、慧。ママ会楽しかった？」



「うん、と〜ってもっ。
　２人が持って来てくれたお料理も
　とっても美味しかったしー。たのしかった〜。」


「そっかー。良かったな。」


「んっ。」

「で、何の話ししたりすんの？ママ会って。」


「んーっと、美味しいパイの作り方とか〜。
　おいしーお肉の焼き方とかー。いろいろ〜。」


「へぇぇ〜。料理の話しとかすんだな。」


「あ。でもねー今日は、ちがうお話ししたっ。」


「お〜〜。何々。
　もしかして、パパ達のカッコ良さについて？」

「ん〜。ちがぅー。」


「違うのか。チェッ。
　俺達、まだまだだなっ。」


「んっとね、今日はー‥旦那様に
　なんて呼ばれて紹介されたいかーって
　ゆーお話しになりましたっ。」


「ほぉ〜。呼ばれ方ねぇ〜。
　つーかさ、その前に。旦那様って何だよぉ〜。
　超、マジ。マブイじゃんっ。」

「んふふー。まぶぃって
　雄也さん、ふりょおだぁ〜〜。」


「ちげーって、不良じゃねぇってっ。
　ふふ。んで、何て呼ばれてーの？」


「んっとねー、候補があってね。
　家内とかー奥さんとかー‥あと奥様とか
　あ、妻とか。うちのが〜とか。いろいろ
　あるけどー・・。家内の慧ですーとか・・
　んふふ、あこがれちゃう〜〜。」


「お〜。家内ねぇー・・。」


「ん。あとはね、奥さんが居ない時
　同僚の人とかに、何て呼んでるかーって。」


「ほぉ〜。・・んで、慧は俺が居ない時
　何つって俺の事呼んでんの？」


「んっとー。雄也さんとかー・・
　んと。あとは・・だんなさまーって・・
　言ってるの。‥ふふ、てれる〜。」


「ちょっ。マジ慧、マブイじゃんっ。
　ふふっ。‥で、慧は俺に何て呼ばれたい？」


「んと。・・うちのが‥♡」


「くぅぅ〜〜〜っっ。まったく、けしからん程
　慧が可愛くって、くーってなんな。ホントにさっ。
　俺は慧と出逢った時から、ずっと。ず―――っと
　く―――っっってなってるよ。」


「く〜〜ぅ・・？」


「そー。
　慧が可愛くって可愛くって、仕方ねえのっ。」


「もぅー‥てれるー・・。てへへだよー。
　‥あ。そうだっ。」


「ん？何々？」


「えっとね、涼介と光が言ってたの
　『雄也に言ってみ〜』って。」


「おぉ〜〜。何々。」


「‥んふふ。・・あ・な・た♡」



「くぅぅ〜〜〜っっ。あ〜〜。またなった。」
　

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