哀しいkiss 2

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太輔side

太「ほんとにいいの？」


こんな事聞くなんて情けないと思ったけど、
もう一度聞いた



「………うん…」


真っ赤に赤面して、また胸に顔を埋めたA
ぎゅ、って服を握りしめてる






それ…トドメだわ
可愛すぎだわ

もう….無理、我慢できない






太「わかった…」


ひょい、とAをお姫様みたいに抱き上げて
寝室に向かった


「…きゃ、」

思った通り華奢なAは、凄く軽くて
腕の中に、すっぽり入って腕の中から俺を見上げてる









抱き上げたまま、指先で寝室のドアノブを開くと
部屋のライトがつく




Aが、この家の寝室に入るのは初めてだ
怪我をして、ここに泊まった日はリビングのソファーに眠った





.






.







太「Aの為にシーツ変えたんだよ…」



Aと付き合い始めた時
いつかこんな日が来るかも…なんて思いながら
シーツを選んだ





このシーツの上に横たわるA
その指先が、シーツを掴む瞬間
腕枕して眠るAの横顔
二人並んで眠り、迎える朝を想像しながら…





その日が、こんなに早く来るなんて思ってなかったけど……







大切な人をベッドに下ろして、上から見下ろす




太「A…」



ベッドの上、恥ずかしそうに視線を外すA





太「好きだよ…」


ちゅ、

さっきの続きしよ




太「Aが大好き…」




ちゅ、ちゅ…


その華奢な身体を跨いで、指先を絡める





太「俺を見て？」

さっきからずっと、目を逸らしたまんま






「……ん、…でも…」



もじもじ…
お口ぎゅー


太「恥ずかしい？」







「…ん」







太「俺しか見てないのに？」







「……」








太「？」







「……太輔…だから、だよ…」





？








「太輔だから…」





「…大好きな太輔だから…恥ずかしいの」






太「笑…嬉しいけど…」







太「今から恥ずかしがってたら…」







太「この先…耐えらんないよ」

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