【プリンス・オブ・ストライド】『好きだ』の言葉が言えなくて、君の側にずっといたい

第１４話☆°*巴の欲心 ページ15

壇「試合相手が西星に変更になった」





穂積「え！？」





桜井「こんなときに変更だなんて…」





ヒース「西星…」





穂積「A姉…いや、Aちゃんがいる…」





陸「Aって…不知火ですか？」





ヒース「なんでお前が知ってんだ！？」





陸「兄貴から聞いてて…」





ヒース「兄貴？」





陸「…八神、八神巴です」





桜井「ええ!? すごい！」





尊「…」





ヒース「そうだったのか…」





八神「はい。それで…不知火さんのこと結構聞いてて」





穂積「話してたんだ…だよね。結構Aちゃんのこと…好きだったから」





歩「小日向氏…それは…」





ヒース「…」





*°＊*°＊*°＊*°＊*°＊*°＊*°＊*°＊*°＊*°＊
ヒースside





巴はずっとAのことだけ見て
Aにずっと思いを伝えてきた





俺よりも誰よりも先に……………





あの時だって、俺は巴がAをデートに誘ってるのを聞いてしまって
あとをつけた





巴「Aにはクールな服が似合ってるな。これ着てみたら？」





貴「…高い」





巴「俺が払ってやる。プレゼントだ」





貴「いいよ…」





巴「払わせろ。誘ったのは俺だからな
ピンクも意外と似合うな…」





貴「い、意外とか言うなっ」





巴「はは…悪い(笑)」





貴「…お前は何を考えているのかわからない。急に買い物に誘ったり…太っ腹になったりな」





巴「買い物じゃなくデートだ」





貴「っ！」





巴「A…お前が驚くことしてもいいか？」





貴「あんまり脅かさないようにたの…っ」





巴「……キスした…ごめんな」





俺はすぐに目を背けた
よかった。あまりダメージを受けなくてすんだ…





それから俺は焦るしかなかった





だけど、
あいつが身に付けてるものって…全部巴がプレゼントしたり、褒めたりしたものなんだよな

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