【プリンス・オブ・ストライド】『好きだ』の言葉が言えなくて、君の側にずっといたい

第２４話☆°*伶治の後悔 ページ25

貴「も、もしもし…」





桜井『すみません！』





貴「こ、この声…桜井さん？」





桜井『はい。
ヒース先輩に電話番号教えてもらって連絡しました…。』





貴「息を切らしている。どうした？」





桜井『今すぐ来てもらえませんか！』





貴「え…」





桜井『私が言うのもおこがましいだろうけど…貴女にどうしても見てもらいん試合なんです！』





歩『ちょっと貸して！
お久しぶり、歩です。恭介先輩が…恭介先輩が帰ってきたんです！スト部に！』





貴「…っ」





凄く動揺した





彼女たちの声も聴こえずに





走り出したんだ





歩『来てください…絶対…！』





貴「はっ…ハッハッハ…」





ﾋﾟﾘﾘﾘﾋﾟﾘﾘﾘ





貴「…もしもしっ」





伶治『どうしたの？』





貴「今日…会えそうにない…っ
すまない…！」





伶治「…どうした？」





貴「今どうしても…会わなくちゃいけない人がいる！」





伶治「それは君が会いたい人なんだ
僕との約束よりも優先したいんだね」





貴「そうだ…ずっと待ってた…」





伶治「…行きなよ。行ってくればいい
それで後悔しないなら」





貴「本当にすまない…助かる…！」





もっと頑張って走らなくちゃ走らなくちゃ…




*°＊*°＊*°＊*°＊*°＊*°＊*°＊*°＊*°＊
伶治side





伶治「…やっぱり居ないか」





俺は電話を切ったあと居るはずもないのに待ち合わせ場所に走った





伶治「…はは。僕は甘いな」





止めれば…よかった





そしたらここに居たのかもしれない





そんな訳ないか…彼女にとって彼ら以上に大切なものなんてない





女性A「きゃっ。イケメン！」





女性B「でもブランドの袋持ってるから彼女へプレゼントじゃない？」





そう、しかもプレゼント買っちゃって





伶治「…悔しいな」





俺が後悔しそうだよ

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