騎士の俺がヴァンパイアになった理由 YG

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門番の言う通り
第2騎士団は夜を背中に戻ってきた

かなりの傷を負って…





マリア「みんな、お帰り」

YG「よくやった」

NJ「全員帰って来たのか？人数を報告して下さい！」





足を引きずる者や、仲間に抱えられて城の大広間に入ってくる者もいる
それでも彼らは私たちに向かって敬礼をして微笑んだ





マリア「早く手当てをして。傷が大きいものは前に出てきて！」





城の医者に指示を飛ばしていると
ユンギが第2騎士団の隊列を見てぼーっとしてた





マリア「ユンギ！あんたも手伝ってよ！！

　まだ騎士は来るんだから」

YG「ジョングクがいない」





思わず持ってた救急セットを誰かに押し付けて
私は列を見た

続々と城の中に入ってくる第2騎士団の列
その中にジョングクの騎士団長であるしるしの赤い布が見えない





マリア「どこいったの…」

YG「…っ。ジョングク！！！！」





ユンギはバタバタと走り出して
騎士団の列をかき分けていく
私もそのあとをついて走る

すると、見つけた





黒い布をかぶされて、担架で運びこまれてくるものを





マリア「…嘘でしょ」

YG「待て」





担架に駆け寄ろうとする私を片手で止めたユンギ
担架をその場に下ろすように指示をして、歩み寄った
そして黒い布をはぎ取る





YG「コイツはなんだ？説明しろ








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　ジョングク」





ユンギがはぎとった黒い布は
担架を運んできた騎士の顔の布だった





JK「バレちゃいました？」





ほっぺに傷をつけたジョングクが笑った





マリア「はぁ…よかった。びっくりさせないでよまったく」

JK「ただいま戻りました。陛下」

マリア「おかえり」





担架に乗っていたのはジョングクじゃなかったらしい
ほんとによかった…






JK「寂しかったですユンギさんっ(むぎゅ)」

YG「離せっ！ばかやろっ(恥ずかしくなっちゃった)」

JK「いいじゃないですかぁんっ♡(むぎゅむぎゅ)」

マリア「…けが人が出たの？」





私はイチャイチャしてる二人を放っておいて
黒い布がかけられた担架を見下ろす





JK「…わっ！やばいっ！！そうだ忘れてた！！！」

YG「死体か…？」


NJ「いえ、騎士は全員無事です。

　人数はそろっています。むしろ……」


マリア「…一人増えてる？」






ジョングクが頷いて
担架にかかっている黒い布を勢いよくめくった






NJ「…っ。







　…エルフだ」








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