騎士の俺がヴァンパイアになった理由 YG

第7話　お察しの通り　YG ページ8

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YG「ちょっとだけだからな」

マリア「わかってるって♪」





そして現在
あんまりにも城の中に閉じ込めておくのが可愛そうだったから
俺はマリアを連れて町に出た

甲冑は着けていないが刀は持ってる





町に出ればみんなが道をあける

マリアは愛想よく皆に手を振るが
俺はいつどこから反逆者が出てくるかわからないから周りを警戒するのみ

…って言っても、俺も町のみんなを信用していないわけではないから
これは騎士の威厳を保つためのフリ、とでも言っておこう





YG「おいおいどこ行くんだよ」

マリア・子供「外！」





大人たちが仕事をしていて
ほったらかしになっている子供達の相手をするマリア

保育所の中にいろって言ったのに…


大はしゃぎで子供たちと遊んでるマリアから
俺は目を離さないように後を追った





『近くの人を守る騎士になりたい』


…いや、これは俺が

『なんで騎士になった？』

って言う質問に答えるために考えた言い訳だ
半分合ってて、半分違う





マリア「あいてっ(大転倒)」

YG「！？！？！？(ピクついた)」





草原で女王大転倒

慌てて駆け寄ろうとしたら
ひょっこり体を起こして大爆笑
周りの少年たちもお腹を抱えて転げ笑ってる






「マリア様危ないようっ！」

「お姫様がケガしたらどうするの！怒」

「あいてっ」





どうやら女の子たちの方が強いらしい





マリア「その辺のお姫様と違って私めちゃ強いから








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　ほっといてくれて大丈夫(YGガン見)」

YG「…(お手上げ)」


「それでもお姫様なんだもん！」





そらみろ
その子の言う通りだ怒






「ねぇお姫様、私もお姫様みたいに弓できるかな？」

「俺も騎士になる！守ってあげるよお姫様！」






あー、そうそう
さっきの話の続き

質問に答えるために考えた言い訳だってヤツ
半分は『近くにいる人を守りたいから』
そしてもう半分は……






「あんたなんかより、ここに騎士様いるもん！♡(右足むぎゅ)」

YG「げっ…」

「お姫様のナイトなんでしょ〜？騎士様♡(左足むぎゅ)」

YG「ちょっとやめて…(お手上げ)」

「騎士様は、お姫様守るためにいるんでしょ？♡(お腹にむぎゅ)」

YG「まぁその…」

「「「私もお姫様なりたい…♡」」」

YG「…へ、陛下、帰りましょう」

マリア「NOよ」








…ちょっとは察してもらえた？笑








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