騎士の俺がヴァンパイアになった理由 YG

第23話　合致　NJ ページ33

ナムジュンside





私は嫌な予感がしていたんだ

ユンギさんが魔法使いのところに行ったのではないのかと





だから俺は調べつくした
そしたらなんと！！！


とんでもない事実が分かったんだ！！！！





NJ「ワワワワワ……」




急に窓が開いて風が吹き込んできた
舞う書類を必死にかき集めていたら………





YG「ナムジュン今すぐ歴代の騎士団長の写真を見せてくれ」

NJ「どっから入って来たんです！？！？！？！？！？！？」





城の上から二番目に位置するこの部屋の窓から
ふわっと舞い込んできたユンギさん

そのままのスピードで私の目の前まで歩いてきた





YG「いいから早く写真を！」

NJ「どういうことです！！！！」

YG「話はあとだ。さぁみせろ」





背中をせっつかれた私は
本棚からでっかいアルバムを取り出す

一代目からページをめくっていくと…………





YG「いた。こいつだ」





ユンギさんがページを押さえて止めた写真
そこには7代前の騎士団長のモノクロの写真があった

中性的で美しい見た目の優しさあふれる騎士団長





YG「名前は」

NJ「ジミン殿です」

YG「ビンゴだ！！！やっぱりそういう事だったのか！！！」





妙にテンションが高いユンギさんは
床にへたり込んで笑った





NJ「ユンギさん…どこに行ってらしたんですか…？」

YG「……お前だけに言う。魔法使いのところに行ってた

　絶対に誰にも言うなよ」

NJ「まさか願い事を……」

YG「そうだ。廃城に魔法使いはいた。こいつが、いたんだ」





ジミン殿の写真を指さす






NJ「ジミン殿は300年前に亡くなってます。【神の月光歌】の時の騎士団長です」

YG「そうだよ。でも死んでない。そいつは今も生きてる」

NJ「国を守る代わりに死んだのでは？」

YG「………ジミン、こいつは…

　女王を守るためにお願いしたんだ

　悪魔に」

NJ「悪魔！？」

YG「そうだ。俺はジミンと話してるときに見た

　優しいジミンと、悪魔のような人格のジミン

　きっと悪魔にそそのかされたんだ

　女王を守る代わりにお前の体を寄越せって」

NJ「じゃあ…この城に住んでいたのは悪魔……」

YG「そうそれで、体を手に入れた悪魔が願い事を叶える魔法使いだって嘘ついて

　願い事をかなえるふりをして呪いをかけて

　その代償に苦しんでいる様子を見て楽しんでやがるんだ」





・

・→←第22話　騎士団長

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す