騎士の俺がヴァンパイアになった理由 YG

第15話　伝承　YG ページ18

ユンギside





NJ「黒ユリ？」

YG「そうだ。黒ユリ」

NJ「黒ユリは先日奇襲をかけた山の陰にある

　廃れた城の周りに咲いていると聞いたことがあります」

YG「…やっぱりか」





俺はでっかい真珠球を調査中のナムジュンのところに来て
話を伺ってる





NJ「あの城には近づかないほうがいいですよ？なんだか不気味な伝承しかありませんから」

YG「魔法使いが住んでるってやつだろ？

　お願い事を叶えてくれる代わりに呪いをかけられるってやつ

　信じてるのか？笑」

NJ「ええ信じていますよ？」

YG「魔法使いたちは魔法使いたちだけで集まって国を作って暮らしてるのに

　一人だけぽつんと廃城で暮らしてるってのか？

　あの山はかなり険しくて霧も濃いから

　子供たちが近づかないようにって昔話を作り上げたんだろ」

NJ「そうですね」

YG「…………お前、適当に返事してないか？」





俺はナムジュンの作業をストップさせてガン見





NJ「とんでもございません騎士団長！私は真面目に返事をしているでございます！お願い事を叶えてくれる代わりに呪いをかけられるというのも信じていますし子供たちが近づかないように話を作り上げたということも事実です！！！！」

YG「事実？」

NJ「そうです。いいですか？この山の魔法使いの伝承は我が国にしかありません。なぜかと言うと？(答えをどうぞ！ってマイク向けてくるふり)」

YG「は？えーっと…」

NJ「はぁ(呆れた)」

YG「おい」





本棚に早歩きで歩いていくナムジュンの後をついていく





NJ「300年前一度この国が滅びかけた出来事をご存知ですか？(マイクを向ける)

　そうです！【神の月光歌】です！(と思いきや自分の方にマイクした)」

YG「はーい【神の月光歌】でぇ〜す」





ナムジュンは大きく深呼吸をすると
一冊の分厚い本をテーブルに乗せた





NJ「この国が敵国に攻められ危機に陥った時月の光が国王に差し込み強靭な力を与えた！！！！

　そう！！！！それが！！！！

　マリア様の先祖です！！！！」

YG「はぁ〜い祖先でェ〜す！！！！」

NJ「月の光を浴びた国王の血を引くものが王となればこの国は無敵の艦隊となる！！！！しかしそれが今はどうです？国王は死んでしまった。【神の月光歌】が起きてから初めての女王です。確実に力が弱まっている。」



こりゃ止まんないな









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