あたしに、キスして。【YG】

〜ここで〜　【回想】　 ページ21

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YG「見てんなら返信しろや」


マリア「一応内容は理解したからいいかなって…

　既読付けたでしょ？」







教室の一角
隣同士の私たちは、帰る前のHR後おしゃべり中

昨日の夜ユンギから送られてきたメッセージ
返信しなかったから怒っちゃった








YG「まぁそうだけど」

マリア「また次の日合うんだしさ？」

YG「まぁそうだけど」







って言ったユンギは
何気なくぼーっと何かを見つめてる


視線をたどると、クラスの女の子を目で追ってる





…何見てんだよ
話してるのは私……






女子「あ、ねぇユンギ」

YG「んあ？」

マリア「…………」







ユンギが見つめてた女の子が振り返った
わたしから、見つめてた女の子の方に体を向けて会話を始める


女の子とユンギは身長差があって、なんかいい感じ
何がって言われたらわかんないけど…




別に？
付き合ってないし








そりゃ私はキレイとか
美人なタイプではないけど…








ただ隣の席でただちょっと仲がいいだけ
でもなんか取られた気がする


でも、別に女の子には腹立たない





ユンギはわたしよりあの子のほうがいいんだ
なんて意味わかんないことを考えてたらイライラしてきた



何をイライラしてるんだろ
そんな自分にもイライラする





ユンギと女の子が喋ってる風景なんかには興味ないので
私は颯爽とその場を去る





荷物を肩にかけた時点で
ユンギが私のほうを見ていることに気づいてたけど
わたしより女の子を優先したあんたが悪い

しーらないっ






YG「あ…マリア」






聞こえ…ない

聞こえてないもん






廊下に出て、早足で昇降口に向かう







JM「あっ！マリアちゃん！！」

マリア「よーうジミン！どしたん？」

JM「最近部活、サボってるでしょ〜笑」

マリア「サボってるっていうか…写真部何て出てどうするの」

JM「あ…ねぇ、この辺で植物園あるの知ってる？」

マリア「植物園？」






YG「おーいお前何で無視すんだ…よ」






階段からトコトコ歩いてきたユンギ
私の顔とジミンの顔を交互に見てる






マリア「部活行く。ね、ジミン」

JM「へ？あ、あぁうんっ」

YG「…ふーん。めずらしいじゃん」






ユンギが片っぽのほっぺを膨らませて
そっぽむいた






マリア「じゃ、今日はここでさようなら」

JM「わわわ…」





わたしはジミンのカバンを掴んで部室へ歩く





YG「あっ…お前ちゃんと返信しろよー！」

マリア「………ふんっ」





もうしーらないっ
あんたが全部悪いんだからね

ばーか






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