あたしに、キスして。【YG】

第9話　花束 ページ20

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マリア「…だめだ。動かない。死んだスマホ」

店長「あらら…」





お店の充電器を借りて充電してみても全く動かない
歩いて帰るって言ったけど、一応連絡を返したくて奮闘中






店長「っていうか、3連休取った理由とかって…聞いても大丈夫？」







頭の地平線が見えている店長
かなりのおじさんだが優しい

各店舗を回ってるから毎日大変らしい…









ゆえに、地平線が見えているのだ









マリア「あ〜、彼氏と同棲するんです

　だからちょっとゆっくりしたいな〜って」


店長「おおっ！？！？もしかして結婚するの！？！？」

マリア「…わかんないけど」

店長「うわ〜いいなぁ〜…。お幸せにね〜♪」

マリア「どうも…」





お幸せに…か

私が余計な嫉妬をユンギにしなければ
幸せになれるかもね




そうだなぁ…
好きになりすぎちゃいけないんだよな〜きっと
ほどほどにしておかないと







マリア「店長。ダメだ死んだわスマホ」

店長「ご愁傷さまです…」






店長にお別れを告げて荷物を手に持つと
店長に引き留められた





店長「あ、そう言えばなんか花束置いてあったけど

　誰か死んだ…？」


マリア「ドアは死にかけましたけど」


店長「そうじゃなくて、お店の外の看板の裏に

　綺麗な花束置いてあったって事！」


マリア「いや…なんでしょうそれは…」





お店を出て看板の裏を見てみると
綺麗な花束

メッセージカードがついてる









同棲記念日〜◯月◯日〜








マリア「………ほ〜う」






ジョングクか…な？笑






店長「なんて書いてあったの？」

マリア「お客さんから私へのプレゼントでした笑」

店長「えーっ！粋なことする人もいるんだねぇ〜笑」

マリア「私より年下なのに、意外とやりますね〜笑」






今度ジョングクきたら飴ちゃんでもあげておこう



19時、私はゆっくりと歩いて新居に向かう
花束を持って歩くなんてちょっと恥ずかしいかもしんない

もう辺りは真っ暗




スマホの画面も真っ暗







マリア「ぜーったいユンギ怒ってるじゃん…」








どうしよ家帰って玄関開けた瞬間にユンギが仁王立ちしてたら

…ドア閉めよ








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