〜冗談のような〜 【回想】 YG ページ2
・
YG「はーっ…ちっ
…暑」
蒸し暑い教室
JM「先輩もう帰りたい…(ぐでーん)」
YG「俺もだよ怒」
夏休みももう終わるっていうのに
補習だなんだといわれて
俺は教室に閉じ込められている
JM「はぁ〜…帰りたいなぁ…」
補習の教室で知り合った1年のジミンが
窓際の席でスライムみたいになりながら外を見てる
机の端っこには一眼のカメラ
何でそんなもの持ってきてるんだ?と思いながら
俺も何気なく外を見た
白い日傘が見えた
見たことない人だったから目を凝らしてみると
…黒のコンバース
YG「あ」
JM「あ…」
マリアだ
とぼとぼ…
とぼとぼ……
ここ何日か補習のたびに
アイツが校庭の前を歩いて帰っていくのが見えてた
毎回
絶対にマリアの隣にはあのOBの彼氏がいて
並んで帰ってた
きっと夏休みにOBが部活に顔を出していたから
マリアも見に行ってたんだろ
でも今日は
白い日傘を差すアイツの隣が
ぽっかりとあいていた
アイツは補習もないし
部活だって写真部だから2回顔を出すだけだって言ってたし…
別れたのか?
いや、たまたまかもしれない
けど、なんだろう
ちょっとだけ
・
・
『やっとか』
・
・
…なんて
JM「ユンギくん?」
いつのまにか
ジミンが振り返って、俺の目を見つめてきてる
YG「…っし」
JM「え?ちょっと…ダメだよ帰っちゃ!
まだ補習の課題が…」
ガチャガチャと雑にプリントやら筆箱やらを
カバンにぶち込む俺を見て
なぜだかジミンの方が大慌てしてる
YG「今ならいけるか…?」
教室のドアをこっそり開けて
廊下を観察
うーん
今なら逃げれる
ドアを大きく開いて
廊下に一歩踏み出した
JM「ユンギくんダメ!!!」
振り返ると
俺を無視して課題をやる生徒や
顔を上げて俺のことをチラッと見て来る生徒
その中に
椅子から立ち上がって
真剣な顔をして俺のことを引き留めてくるジミンがいた
ジミンの背後で
急に強く吹いた風にあおられた白いカーテンが
大きく膨らんでる
YG「…はは笑そう真剣になるなよ笑
先生には言うなよ。…じゃあな笑」
俺はアイツの不幸が嬉しくて
走ったら汗だくになるってわかってるのに
全力で階段を駆け下りた
JM「………っ…はーっ…
…なんで」
・
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唐辛子マン(プロフ) - よろづさん» もう完全にこたつの中で見るやつです (2021年2月13日 19時) (レス) id: 150bdc3ae7 (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - lianmalkovichiさん» ホソク結構辛辣なこと言うよねwwwww (2021年2月13日 19時) (レス) id: 150bdc3ae7 (このIDを非表示/違反報告)
よろづ - これは楽な格好でねっころがって鼻ほじりながらキュンキュンする感じであってますよね? (2021年1月25日 23時) (レス) id: d1b51793af (このIDを非表示/違反報告)
lianmalkovichi(プロフ) - ホソクのセリフが超ツボw (2021年1月14日 17時) (レス) id: 8b2c24ae88 (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - ああああああっ!!!!!!!!怒怒怒怒怒怒怒怒どうなってんねんほんまにわけわかれへんのう!!!!なんやねん!!!!なんやねん!!!!なんやね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!怒怒怒い (2021年1月14日 0時) (レス) id: 9075bac133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唐辛子マン | 作成日時:2021年1月14日 0時