・YG※※※※※ ページ33
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彼女は何も言わない
黙って、動かない
だから俺はもう一本タバコを吸う
マリアを見つめたままタバコを箱から取り出して
マリアを見つめたままタバコを口にくわえて、火をつける
膝を立てて、ベッドを背もたれにして
俺はテレビを見る
なんのこっちゃわからんニュースがやってる
ほんとに何にも言わねぇのな
俺は暇になって、カーテンの隙間から見える外を見た
別に、何が見えるわけでもない
マリア「…そうじゃない」
YG「じゃあ何」
マリア「…………………」
求めてばっかりだった俺には
求められる側の気持ちはなかなかわからない
難しい…
でも、求められるのって
こんなに辛いものなんだろうか
…言ってくれなきゃわかんねぇ
何を思って、何を求めてるのか
ほらみろ
結局俺が求めるんだ
彼女に
何を思っているのか知りたい
YG「言えないようなことなの」
マリア「…別に」
YG「じゃあ言えよ」
マリア「…………………」
言わない
この押し問答、終わりはあるのか？笑
と、思った矢先
マリアの手が伸びてきて、俺の服の袖をつかんだ
しょうがないからされるがままにしてやると
自分の肩に、俺の手をのせた
そして手を離す
肩に残ってるのは、俺の手、だけ
YG「ふーっ…」
俺はまだ3分の2も残ってるタバコを
灰皿にぐちゃぐちゃに押し付けて
消えたかも確認しないままマリアを抱きしめた
後ろから抱きしめて、頭を撫でる
何となく目を閉じて、抱きしめて、頭を撫で続けてると
彼女の肩が揺れ始めた
悲しい音が、聞こえてくる
体を離して、彼女の肩を引いて顔をあげさせる
マリア「ちょっ…」
今度は正面から、ちょっと乱暴に抱きしめる
ちょっとの間もぞもぞマリアは動いてたけど
次第に落ち着いてきて、俺の胸を濡らしていく
しばらく目を閉じて、悲しい鼓動を聞いていたけど
タバコのにおいがして目を開いた
やっぱり灰皿の中のタバコは消えてなかった
くすぶって、細い煙を上げてる
タバコの火を消さないと…
胸にいたマリアをそのままに俺は前のめりになってタバコに手を伸ばした
マリア「ひゃっ…」
支えを失ったマリアがあおむけに床に倒れる
YG「悪い。…タバコの火、消そうと思って」
今度こそちゃんとタバコの火を消した俺は
マリアの顔を見下ろした
別に、わざとやったつもりじゃない
ただ、火を消そうとしただけ
ただ、火を消そうとしただけ
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よろづ - 唐辛子ってBTS以外に何が好きだったっけ?ペンタゴンもだよね?よく出てくるしキノ (2020年11月17日 22時) (
レス) id: d1b51793af (このIDを非表示/違反報告)
lianmalkovichi(プロフ) - セブチきた笑 (2020年11月17日 6時) (レス) id: 8b2c24ae88 (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - ゆーみさん» こんなドストレートに「だかれたいの」って…ダメですよね……わからんもうかっこよすぎてわからん！！！！！！！！！！！！ (2020年11月15日 20時) (レス) id: 9075bac133 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - うーわ！なんですかこれ？！もーけしからん！もっとやれ！ですよ！！(?)すきです (2020年11月15日 18時) (レス) id: 764e348d9e (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - lianmalkovichiさん» エロかっこいい…そしてエロいところ全部ユンギsideなの初めてだ… (2020年11月15日 16時) (レス) id: 9075bac133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唐辛子マン
| 作成日時：2020年11月13日 6時
