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折り方2。 ページ4

〜inアジト〜
Aside

『……ん』
…なんだろう、さっきまで森にいたはず。それで私気を失っちゃって……どうして建物の中にいるんだろう。結構ボロボロな感じだし。誰かが連れてきた…とか。
?「気がつきましたか?たまたま倒れているのを見つけたので私の家に運んで来ましたが…体調はどうです?」
『…‼あっぇ…あ…あの…』
人!…じゃない、カメラみたいなのが乗っかってる…この人は異形頭の人だ。

?「…ああ!私はカメラ男です。ちょっとボロめなところですけど、一応私の家ですね。あなたは?」
『私はA、亦下Aです。助けていただいたんですね。ありがとうございます。』
良かった、悪い人だったらどうしようと思ったけど全然いい人?そう。ちょっと怪し目だけど。

カメラ「Aさんですね!よろしくお願いします。ちょっとお聞きしたいんですけど…Aさんはどうしてあんな場所にいたんですか?一人で」

…この人は悪気ないんだよね。でも出来れば…人には言いたくない、言えない。気まずくしてしまいたくないし、何より話してしまったら…止まらなくなってしまうから。カメラ男さんには悪いけど、誤魔化そう。

カメラ「どうしました?」
『すみません、あんまり覚えてないんです。起きたらカメラ男さんの家で…ごめんなさい。』
少し難しい言い訳だけど、あんまり頭が働かなくてこれしか思いつかなかった…
カメラ「そうなんですか…覚えてないなら仕方ないですね…あなたの家の住所は分かりますか?もしよかったら私が送りましょう。」
『………っ』
私の家…私の、帰る場所は…もうない。どこにも…どうしたら…
『家は…家も、分かりません。私はどこにも…帰れっ無いっ』
カメラ「えっ家も…⁉どうしましたか?どうして──泣いてるんですか?何か私が言っちゃいましたか?」

『あっす…すみませんっ…あれっ全然、止まらない。なんで、なんでっ。』
ほんとだ…私…泣いてる。気付かなかった。助けてもらって迷惑ばっかりかけて、だめだなぁ。

カメラ「大丈夫ですよ。迷惑だなんて思って無いですから。ですが家がないのはどうしましょう?……………私と一緒にいてみますか?」
『ヒッグ…っはぁ……え?』
カメラ「私、訳ありであんまり自由に動けないんです。ですがちゃんとした家にいさせてあげられます。どうですか?」

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作者名:tonutane | 作成日時:2021年9月18日 2時

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