たんぺんしう【VV T】 (ページ4)

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心　yn ページ4

yn視点

　ねえ、俺の心が見えてるんでしょ。
　じゃなきゃ、君もおんなじ気持ちなんじゃないの？
　こんなに君を思ってる。
　君を見ると、この気持ちが抑えられなくて気をつけないといけない。

『ねえ、やんここの問題わかる？』

　小首を傾げて、上目遣いをした君は俺を見つめる。
　この動作に特に意味がないとわかっていても、俺とおんなじ気持ちなんじゃいかと期待してしまう。
　
　最初はたまたま、すれ違ったときだった。
　それから、ずっと偶然廊下であったフリしてただ挨拶で通り過ぎるけど本当は俺の隣を歩いて欲しい。
　醜い嫉妬とは思うが、仲の良い女の子にでさえ笑いかけているのがどうしようもなく腹立たしい。
　その笑顔を俺だけに向けて欲しくって、考えるけどわからなくて。
　頭がいいなんて言われる俺だけど、君に振り返ってもらうためにどうしたらいいかのかなんて一つもわからないんだ。
　
　誰がなんて言おうと、君は周りの奴らとは違ってて。
　君もそう言ってよ。
　
　最近じゃ、君がいないと毎日がつまらなくって。
　君と過ごす時間は、目を覚ませば忘れるような夢のように一瞬で。
　
　俺が欲しいのは君だけなんだ。
　ねえ、こっち向いてよ

「好きだよA 俺とおんなじ気持ちでしょ？」

　