肆-48 ページ48
「あーあ！！」
「…ッ？！」
突然、喉に凄まじい圧迫感と鈍い痛みが走って目が覚め、視界が開けた
「術が解けちゃったわ…もっと人を喰べて精度を上げなきゃ…」
目が慣れてくると、自分がさっきの森のあばら家にいると分かった
そして、鼻と鼻がくっつく距離にあの女の鬼がいる
ひんやりと湿った木の壁に押し付けられ、華奢な腕一本で私の頸を締めている
「んっ…ぐ、｣
「楽しかったかしら？今まで貴方が見てたのは、貴方の未来よ｣
鬼はその華奢な腕からは想像もできないほどの強い力で私の喉を潰す
「幸せな未来だったでしょう？すぐ目を覚まさせてしまってごめんなさいね。私の術、本人に気づかれたら終わっちゃうのよ…夢みたいにね」
「っぐ…！」
抵抗しようと足掻けば足掻くほど余計に酸素を消費してしまう
もう既に酸欠だ…無酸素状態に備えての鍛錬もしてきたから、少しの間なら空気がなくても大丈夫なはずなのに
もしかして…私が目を覚ますよりもずっと前から頸を締められてたのかな
「まぁ、どれだけ幸せな未来を見たところで…それは
そうだ、蜜璃さんはどこ？無事…？体が動かせないから辺りがどうなってるのか見えない…
「なぜか分かるかしら？…貴方がこの後すぐ私に喰われるからよ」
鬼はさらにもう片方の手を私の頸に添えた
「ん゛…！！」
「貴方が想い人と結ばれることはないわ。何があっても」
今にも意識が飛びそうな中、愉快そうに笑う鬼の口からそんな言葉が聞こえた
「
「っ…」
遠のきかけている意識の中、その言葉を聞いてふと両親の顔が浮かんだ
確かに…両親が生きていればもっと幸せな未来が待っていた
鬼殺隊の皆だって…それぞれ大切な人が生きていれば…きっと…
「死んだらすべて終わりなのよ。未来なんてない」
やめて、そんな事言わないで…
「…」
「あら？何か言ったかしら？」
「…やめ…て…」
全身の力を振り絞って聞こえるかも分からないような掠れた声で抵抗すると、鬼は深くため息をついた
「まだ喋れるの…すぐに死ねなくて苦しいわよね。絶望の中ゆっくり時間をかけて死んでいくなんて可哀想。…そうだわ、いい事思いついた」
「っ…？」
鬼は何かを閃いたようで、人差し指を頬に当てた
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みやび(プロフ) - ずっとずっと待ってるので大丈夫ですよ！🎀 (4月14日 22時) (
レス) @page50 id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - ゆっくりで大丈夫ですよ！更新されたら皆また読みに戻ってきますよ✨✨ (4月12日 1時) (レス) @page50 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
みやびりじゅ(プロフ) - みやびさん» なかなか更新できておらず申し訳ありません😢読んでくださってありがとうございます！ (1月30日 23時) (レス) id: 00121ded6d (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 久々の投稿ありがとうございます🥰 (1月24日 0時) (レス) @page47 id: a01fa8ae4e (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - みやびりじゅさん» 仕方ありませんね💦来年の楽しみに取っておきますね！頑張ってください (11月8日 18時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みやびりじゅ | 作成日時：2023年7月9日 21時
