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肆-1 ページ1

遠くで雷が鳴っている

凄まじく地面を打つ雨は針のように鋭くて、勢いよく体に突き刺さってくる


光の呼吸 参ノ型 有明の月


「ハァ…ッ」

今夜は嵐の中での任務だ

例え天候が悪くても、人々の危険が脅かされるようなら鬼殺隊は出動しなければならない

「…うっ…」

「ヒヒッ」
「運が悪いのう、小娘」

前方に三体、後方に二体…そして、木の陰に一体、二体…

視界も足場も、とにかく状況が悪すぎる

「くっ…」

強く踏み切ることも出来ないし、着地しても地面がぬかるんでるから滑ってしまう

「ただの嵐で動けなくなるなんて…可哀想になぁ」

鬼が複数、多方面から攻撃を仕掛けてきた

全ては避けきれず、そのうちの一つに足を掬われる

「ッ…!!」

近くの木に思い切りこめかみを打ち、意識が飛びかける

その後すぐに体に強い衝撃が走り、地面に叩きつけられたんだと分かった

「ぐっ…うぇっ」

吐き気がする…打ちどころが悪かった

体がぐらつく…

頭からは生暖かい血が流れてきてるのが分かった

「っ…」

「立ち上がらなくていいから」

すると、見覚えのある髪、隊服が視界に入った

「あ…」

その人は目にも止まらぬ速さで抜刀し、鬼に立ち向かっていく

稲光が反射して白色の刀身が綺麗に映えた

「え…?」

無一郎君…?なんでここに…?


霞の呼吸 弐ノ型 八重霞


その技は綺麗な霞のように辺りを覆い、ぼやける視界で余計に美しく見えた

…無一郎君の剣技は綺麗だなぁ

緩急のある動き、指先まで丁寧に神経が行き渡っていて…刀の扱いが本当に上手い

"剣士"と呼ぶのに最も相応しい人だと思う

「…凄い、な…」

朦朧とする頭でそんなことを考えていると、そのまま意識が途切れた

肆-2→



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みやび(プロフ) - ずっとずっと待ってるので大丈夫ですよ!🎀 (4月14日 22時) (レス) @page50 id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - ゆっくりで大丈夫ですよ!更新されたら皆また読みに戻ってきますよ✨✨ (4月12日 1時) (レス) @page50 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
みやびりじゅ(プロフ) - みやびさん» なかなか更新できておらず申し訳ありません😢読んでくださってありがとうございます! (1月30日 23時) (レス) id: 00121ded6d (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 久々の投稿ありがとうございます🥰 (1月24日 0時) (レス) @page47 id: a01fa8ae4e (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - みやびりじゅさん» 仕方ありませんね💦来年の楽しみに取っておきますね!頑張ってください (11月8日 18時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2023年7月9日 21時

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