ミスミと魔法の町5【とんがりボウシ】 (ページ37)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:1,876 hit

225.お開きページ37

食事会はしばらく続いていた。

ダリアはローレルやマロニエと話したり、その時間を楽しんだ。

お開きになると、マロニエさんに声を掛けられた。

「ダリアさん、今日はありがとう」

「いえいえ、私も楽しかったです！
憧れのマロニエさんと会えて嬉しいです…」

「まさかバイオリンを始めたきっかけが私だなんて…
とても嬉しいわ、お互いこれからも頑張りましょう」

「はい、マロニエさん…！」

「ほら、ローレルもお礼を…」

するとローレルはダリアに向き直った。

「ダリアさん、今日はありがとうございます。
貴女とお話しできてとても素晴らしい時間を過ごせました！
また機会があればお会いしたいです…！」

「こちらこそ、ありがとうございました。
私で良ければ是非、また…」

すると、ローレルはダリアの手を取った。

そして手の甲にキスをした。

「…っ！」

「…自分は貴女のことが気に入りました。
それではまた…」

ローレルはマロニエの元に歩いていき、迎えの車に乗り込んだ。

ダリアは驚いていた。

「さて、そろそろ帰ろうかダリア。
車に乗りなさい」

グロリオサの声にハッとして、慌てて車に乗った。

「ふふっ、ローレルさん貴女のことが気に入ったのね♪
楽しそうにお話ししていたじゃない」

アリッサムはダリアに言った。

「…そうかしら、それなら嬉しいわ」

その様子をキキョウは静かに見ていた。