220.会話 ページ32
ミスミは家に入り、荷物を置いた。
「まあ、よく来たわね。
元気そうで良かったわ！」
「お母さんも元気そうだね！」
「ここまではホウキで来たのよね？」
「うん、ダリアのお屋敷からは歩いてきたんだよ。
あ、ダリアとキキョウと一緒に来たんだ！」
「まあ、ダリアとキキョウも？
もしかして二人もお屋敷の方に帰ったの？」
「うん、ダリアも学校が休みの日に帰ろうとしていたんだ。
何だかダリアに会いたいっていう男性が居るみたい」
「へえ、そうだったのね。
とにかくゆっくりしていってねミスミ…貴女の好きなシフォンケーキを用意したわよ♪」
「本当？嬉しい！」
ナズナは皿にケーキを乗せてテーブルに運んだ。
そして紅茶も用意してくれた。
「いただきます！
…うん、美味しい♪」
「良かったわ。
それで、魔法学校はどう？」
「学校は楽しいよ！
友達も出来たし、町の人達も優しいんだよ」
「まあ、それは素敵ね。
勉強はどうかしら？」
「魔法語や杖魔法、おまじないの授業があるんだよ！
あとはお店やファッションもあったり、ふしぎ時間には課外授業があるよ」
「色んな勉強をするのね、楽しそう！
充実しているのね」
「うん！」
「ダリアとキキョウも居るし、安心したわ。
ところで、好きな人は出来たの？」
「好きな人…そうだね、出来たよ。
その人と恋人になったばかりなんだ…//」
「あら…そうだったのね！
どんな人なの？」
「ソルベって言うんだけど、とても優しくて…趣味も合うんだ。
私のことを考えてくれて…今まで何度も助けてもらったんだ」
「そうなの…私も是非その子に会いたいわ。
今度連れてきてほしいわ♪」
「お母さんったら…」
二人は笑い合った。
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作者名：きょうちゃん | 作成日時：2020年3月31日 18時
