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215.悔しさ ページ27

その頃、ひょうたは自分のお店に入っていった。


「ひょうた店長、お疲れ様ニャ!
…大丈夫ですかニャ!?」


バイトねこはひょうたの様子に驚いていた。


「おう…大丈夫だ。
さて、俺も仕事するぜ」


それから、ひょうたはお客さんの接客をしていた。


「店長…今日は僕達がやりますニャ。
ひょうた店長は休んだ方がいいですニャ!」


「ありがとうなバイトねこ…」


ひょうたは帰る支度をして店を出た。


しばらく歩いて、アパート前のベンチに座った。


「はあ…俺、振られちゃったんだな。
でも、二人のことを応援するって決めたんだから…」


ひょうたの目からは涙が流れていた。


「…でも悔しいな、っ…
やっぱりソルベには敵わないのか…」


その時、サミーが近くを通りかかった。


「…わっ、ひょうた?
どうしたの…どこか痛いの…?」


「サミー…何でもないから大丈夫だぞ…」


すると、チュータローとマシューも近くに来た。


「ひょうた?一体どうしたんだい…?」


「何でこんな所で泣いているのかい?」


「マシュー、チュータロー…」


3人はひょうたを囲んで心配した。


「あの、僕達で良ければ話を聞くよ…?」


「…ありがとな、実は…」


ひょうたはゆっくり泣いている訳を話した。


「…なるほど、ミスミに振られてしまったんだね。
君は元気で明るい性格さ、泣いてるのはらしくないのサ」


「でも、ミスミも辛かったんじゃないのかな。
二人から選ぶなんて…」


「ってことは…ミスミとソルベは恋人になったの…?」


「…ああ、そうだ。
俺はミスミとソルベを応援するんだ、そうするのが親友の務めだろ?」


「ひょうたはすごいね、頑張って!
僕達も二人の恋を応援しようか」


「…仕方ないけど、そうするのサ」


「よくわからないけど、僕も…」


「聞いてくれてありがとな、3人とも。
すっきりしたぞ!」


ひょうたは笑って見せた。

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作者名:きょうちゃん | 作成日時:2020年3月31日 18時

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