212.本当の気持ち ページ24
学校の帰り、ミスミはダリアとキキョウにこの後のことを伝えた。
「ミスミ、ついに決まったのね…！
応援するわ…頑張ってねミスミ！」
「ミスミ様の決められたことには誰も何も言えません…自分を信じてくださいませ」
「ありがとうダリア、キキョウ！
行ってくる…！」
ミスミは恋人岬に向かった。
(入学してから今までに色んな事があった。
その中でも…私が感じたこと…それは…彼にずっと支えられていたんだってこと)
考えているうちに、恋人岬についた。
まだ約束の時間まで少しある。
ミスミは深呼吸をして気持ちを整えた。
(私はようやく自分の気持ちに気づけた。
ダリアやキキョウ、お父さんの言っていたこと…それで答えに辿り着けた気がする！)
そして約束の午後4時。
恋人岬のシンボルである鐘が鳴り響く。
その時、二人は現れた。
「ミスミ、待たせてごめんな！」
「ミスミ…待ったか？」
ひょうたとソルベはミスミのもとにやってきた。
「ごめんね二人とも…来てくれてありがとう。
私、自分の気持ちを伝えたくて…」
「気持ち…？それって…」
「俺達のことか…？」
「うん、聞いてくれるかな？」
「…ああ、もちろんだ！
ミスミの思い、言ってくれ」
「ボクは…君の本当の気持ちを知りたい。
聞かせてくれ」
「ありがとう…ひょうた、ソルベ。
私、今まで二人に何回も助けてもらった。
二人は本当に私のことを思ってくれているんだなっていう気持ちは伝わったよ。
でも…私は考えたの、二人への気持ちをこのままにしていたらいけないって」
「…ミスミ」
「だから私…本当に好きな人を伝えたい。
これからも一緒に居てほしい、側に居たいって思える人…
それは…」
ミスミはその人の前に立った。
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作者名：きょうちゃん | 作成日時：2020年3月31日 18時
