211.けじめ ページ23
学校に着くと、ミスミは席に座って授業の準備をした。
クラスメイトに挨拶をしながら荷物を整理していた。
「おはようミスミ!」
「ミスミ、おはよう」
ひょうたとソルベがミスミに挨拶した。
「おはよう、ひょうた、ソルベ…!」
ミスミは二人の少年を見ていた。
それから授業中も二人のことばかり考えていた。
(…お父さんの言ったとおり、すぐに感じるのかな?)
休み時間、ソルベに声を掛けられた。
「ミスミ、大丈夫か?
授業に集中できてないみたいだったから…」
「ソルベ…ありがとう、私は大丈夫だよ」
「本当か?
何かあったらすぐに言ってくれ」
そう言ってソルベは微笑んだ。
(ソルベ…心配してくれたんだな)
すると、前の席のひょうたが言った。
「ミスミ、どうかしたのか?
体調悪いのか?」
「ひょうた…大丈夫だよ。
心配させてごめんね」
「俺も力になるからな、任せてくれ!」
「二人とも、ありがとう!」
(…この二人から選ぶなんて、本当に出来るのかな?
でも、これは私の試練なんだ…!)
ミスミは二人に向かって言った。
「あの、ひょうたとソルベ!
ちょっといいかな…?」
「おう、ミスミどうしたんだ?」
「何かあったのかい?」
(言うんだ…私!)
「今日の午後4時に恋人岬に来てくれないかな?
私、二人に話したいことがあるんだ…!」
二人はミスミを見つめた。
「…わかった、恋人岬だね。
ボクは大丈夫だよミスミ」
「俺も…その時間は大丈夫だ!
必ず行くぞ」
「ありがとう、二人とも…」
ミスミは頭を下げた。
(必ずそれまでに私の気持ちをはっきりさせて見せる…!)
ミスミは次の授業の準備をした。
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作者名:きょうちゃん | 作成日時:2020年3月31日 18時