ミスミと魔法の町5【とんがりボウシ】 (ページ14)

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202.白い光ページ14

放課後、3人は森に向かって歩いていた。

「一体どんなものなのかしらね？」

「皆様の噂では白くて綺麗なもの…でしたね」

「あ、森に着いたよ！」

階段を上ると、森の入り口だ。

噂では、この辺りで現れるらしい。

すると、それは少しずつ姿を現した。

白い光の玉がフワッと浮かんでいる。

「え…これが噂の白いもの！？」

「確かに、とても綺麗でございます…！」

「驚いたわ…本当に出てくるのね…！」

そしてどこからか声が聞こえてきた。

『…恋はいずれ、愛へと変わる』

「え？誰なの？」

「今声が聞こえてきましたが…？」

すると、また声が聞こえた。

『愛の種が開かせた、愛の力を持つ花を我のもとで掲げよ…』

「…もしかして、この光がしゃべっているのかな？」

ミスミが言うと、白い光は静かに消えていった。

「い、今のは…何だったのかしら？」

「愛の力とおっしゃっていましたね…」

「うん、愛の力を持つ花を掲げよ…って言ってた！
それを持ってきたらいいのかな？」

「そ、そんなすごい力の花なんてあるのかしら…？」

「…とにかく、その花について調べてみましょうか。
何か白い光についてわかるかもしれません」

「そうだね…愛の花を探してみよう！」

ミスミは言った。