ミスミと魔法の町4【とんがりボウシ】 (ページ43)

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183.1つ星魔法使いページ43

ミスミ達は校長先生の後に続いてお城に入っていった。

「おお、そなた達…待っておったぞ。
ささ、陛下の前に並んでくだされ」

大臣が言って案内した。

校長先生が王様に一礼し斜め前に立つ。

ミスミ達は王様の前に横に並ぶ。

「それでは、これからそなた達の評価を伝えますぞ。
まずは校長先生、お願いしますぞ」

「それでは…君達の学校生活の評価を始めます。
君達は4月から7月の間、授業やイベントでも一生懸命取り組んでいました。

また、様々な事件も起こりましたが…クラスの仲間と協力してそれを乗り越えましたね。
今回は君達全員を1つ星魔法使いに昇級させることにしました」

そう言うと、校長先生は杖を振りかざした。

すると、生徒達の頭に青いとんがり帽子が被せられた。

それには大きな星が1つ付いていた。

「それは1つ星とんがり帽です、今から君達は1つ星魔法使いです。
さらに上の級を目指して、これからも頑張ってください。

ミスミ君とソルベ君の時には皆で助け合い、より絆を深めることが出来たでしょう。
また、音楽コンクールではダリア君とキキョウ君を応援し、素晴らしい賞をいただきましたね。

仲間は大切に…それを忘れずにこれからも過ごしてください」

「やった！僕達、1つ星魔法使いになったんだ！」

マシューが声をあげた。

「皆でステップアップ出来て嬉しいんだ！」

「本当に…良かったつもり…！」

フジとホタルは手を取って喜んだ。

ミスミ達も一緒に笑顔になった。

(私も1つ星魔法使い…少しお父さんに近づけたかな？)

ミスミは心の中で父に呼び掛けた。

するとどこからか声が聞こえたような気がした。

『…ああ、お前は必ず大魔法使いになれる。
いつも見守っているからな…ミスミ』

ミスミは静かに頷いた。