135.不安 ページ43
翌日、ダリアは目覚めると、急いで支度をした。
1階に行くとキキョウも居て、ダリアに気づいて挨拶した。
「おはようダリア、ミスミはまだ戻っていないみたいだ…」
「そうなのね…ミスミは大丈夫かしら…」
「お嬢様…顔色が優れません。
…先に朝食を頂きましょう」
キキョウはダリアを気遣ってそう言った。
皆食欲が出なかったが、何とか朝食を食べた。
「気を付けて行って来いよ」
テツが二人を見送った。
登校中も、二人はミスミのことを考えていた。
「キキョウ、ミスミは無事よね…？」
「もちろんですお嬢様、必ず戻ってきます…」
学校に着くと、皆ミスミとソルベの心配をしていた。
「ダリア、ミスミは戻ってきたの？」
ステラが心配そうに見つめる。
「まだよ…一晩学生寮に戻らなかったわ…」
「それは大変なんだ、ソルベも部屋に居ないみたいだし…
おらもすごく心配なんだ」
「放課後、皆で探してみよう！」
マシューが提案すると、皆頷いた。
すると、校長先生が教室に入ってきた。
「皆さん、おはようございます。
…知っていると思いますが、昨晩からミスミ君とソルベ君の行方が分かりません。
何か二人について分かったら私達にも教えてください」
校長先生は心配そうな表情を浮かべていた。
「私も皆さんと同じ気持ちです。
…それでは1時間目はお店の授業です、メリッサ先生が来るまで待っていてください」
校長先生が出ていくと、皆は静かに話し始めた。
「二人とも、今頃どうしているんだろう…」
サミーが呟いた。
「今日の授業はあまり集中出来そうにないわね…」
シルビアが言った…
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作者名：きょうちゃん | 作成日時：2019年2月28日 1時
