128.衣装 ページ36
その日の放課後、ミスミ達はショッピングモールに来ていた。
目的は…ダリアとキキョウのコンクール時の衣装を買いに。
まずはスマイル・ビビで服を見ていた。
「うーん、このドレスの形は好きなんだけど…赤いのは無いのかしら？」
「ごめんね〜それ、もうその色しかなくて〜」
ダリアはビビさんとあれこれ話しながら店内を回る。
一方キキョウは、新品のタキシードを購入した。
「わあ…！キキョウ似合ってる！」
「ありがとうございますミスミ様…！」
「お買い上げ、ありがとう〜！
ダリアはどうする〜？」
「あ、このドレス…赤くて素敵！
これにしようかしら…」
「じゃあ、試着してみる〜？
こちらへどうぞ〜」
ダリアは試着室に入っていった。
数分後、赤いカクテルドレスに身を包んだダリアが現れた。
「ダリア…すごく綺麗！
ね、キキョウ…キキョウ？」
キキョウはダリアを見詰めて黙っていた。
ミスミに呼ばれてハッとしたようだ。
「…っ！
ええ、とてもお似合いでございますお嬢様」
「ありがとう！
ビビさん、これにするわ！」
「すごく似合ってるよダリア〜！
お買い上げ、ありがとう〜みたいな」
ダリアが元の服装に戻ると、ビビさんは紙袋にドレスを入れた。
「コンクール、頑張ってね〜！」
「はい、頑張ります！」
3人はショッピングモールを出た。
ミスミは本を借りるため、二人と別れ塔に向かった。
辺りは少しずつ暗くなってきた。
塔の扉を開けると、そこにはソルベが居た。
「やあ、ミスミ」
「ソルベ！本を借りに来たの？」
「ああ、ちょうどさっき来たところだよ。
そうだ、せっかく会えたし…今夜星を見ないかい？」
「うん！見よう」
ミスミは頷いた。
その様子を図鑑達は眺めていた。
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作者名：きょうちゃん | 作成日時：2019年2月28日 1時
