ミスミと魔法の町3【とんがりボウシ】 (ページ25)

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クラスの皆は、2人に駆け寄った。

「す、すごいんだ…！
死神を追い払うなんて…」

「君たちの演奏、素晴らしかったのサ」

「心に響いた演奏だったわ、2人とも！」

「ありがとうございます！
ブニャーさん、お体は大丈夫ですか？」

キキョウが聞いた。

「ああ、おかげで大丈夫だ。
お前らが居なかったら、どうなってたことか…
ありがとうな」

ブニャーさんは2人に言った。

「いいのよ、私に出来ることをしたまでだから」

「それにしても、死神にあそこまで影響するなんて…
音楽の力はすごいな」

「うん、2人の魂を感じたよ。
ダリア、キキョウ、お疲れ様！」

「ええ、ミスミもありがとう。
練習に協力してくれて…」

「あ、そろそろ帰る時間だよ。
空が暗くなってきたね」

「そうだね、おらも帰るんだ」

ミスミ達は郵便局を出て、挨拶をして別れた。

「私達も帰ろうダリア、キキョウ！」

「そうですね、行きましょうか。
…お嬢様？」

ダリアはフラッとベンチに掴まった。

「大丈夫、ダリア？」

「大丈夫よ、早く寮に帰り…」

言い掛けたダリアはそのまま意識を失った。

「…お嬢様！しっかりしてくださいっ…」

キキョウはダリアの体を受け止めた。

「ダリア！？
どうしよう、キキョウ…」

「…大丈夫ですよミスミ様。
お嬢様は眠っているようです、このままお部屋に運びます」

キキョウはダリアを抱いて学生寮に向かった。

ミスミも後について戻った。