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110.死神 ページ18
放課後、皆で郵便局に向かった。
すると、噂のとおり見たこともない生き物が居た。
ブニャーさんは力が抜けたようにやつれていた。
「ブニャーさん！大丈夫ですか…」
「この生き物…何なんだ？」
「…おう、皆来たのか。
ああ、なんだか魂が抜けていくような感じがするぜ…」
ブニャーさんが小さい声で言った。
「ああ…この町のニンゲンはうるさくて仕方ない…」
その生き物は話し出した。
「皆…こいつはどうやら死神らしいぜ」
ブニャーさんが言った。
「そう、死神だ。
魂を吸い取りに来たんだ」
死神は答えた。
「ちょっと、ブニャーさんから離れなさいよ…！」
「まったく…こいつがどうなろうとお前たちには関係あるまいに…」
「関係あるよ、郵便局は大切な施設なんだよ！」
「魂を取ろうなんて…何てひどいんだ」
クラスメイトは死神に訴える。
「…そこまで言うなら、何か魂の代わりになるようなものを持ってこい。
そうすれば、こいつから魂は取らない」
「魂の、代わりになるもの…？」
「そうだ、でなければこいつの魂はないからな」
死神は笑った。
「と、とにかく皆…ブニャーさんを助けましょ！」
「そうですね、魂の代わりを早く探さないといけませんね…」
ミスミ達は一旦郵便局を出た。
公園で作戦会議をすることになった。
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作者名：きょうちゃん | 作成日時：2019年2月28日 1時
