106.三角関係 ページ14
ミスミは部屋に戻って、ひょうたから貰った箱を開けてみた。
箱の中には、可愛いハートのイヤリングが入っていた。
「…可愛い！ひょうた、わざわざ作ってくれたのかな…」
ミスミはイヤリングを耳に付けてみた。
「似合ってるかな…」
鏡を見ながらひょうたのことを考えた。
(ひょうたはどうして私のことを好きになったんだろう…？
ソルベも、私のどこが…？)
「…そうだ、ソルベとの約束があったんだ！
そろそろ行かなくちゃ…」
ミスミは準備をして、部屋を出た。
空はもう薄暗くなっていて、夕日が沈む頃だった。
橋を渡り、塔の扉を開いた。
ミスミは図鑑に再び挨拶し、天文台に向かった。
「あれ、そういやミスミ…さっきひょうたのやつと一緒にいたよな？
今度はソルベとの約束か…？」
「ええ、そうですね。
ちらっと噂を聞きましたけど…どうやら二人は彼女のことを好いているようです」
「じゃあ、三角関係とかそういうやつか。
めんどくせぇな…」
「ふふ、青春ですね。
若いっていいですね…」
図鑑たちが話していた。
ミスミは階段を上がると、ソルベが待っていた。
「ミスミ、来てくれたんだな」
「ソルベ…待った？」
「ううん、じゃあ行こうか」
ソルベは階段を下りて行った。
「ソルベ、これからどこに行くの？」
「…良かったらご飯を食べに行かないか？
お腹空いてないかい？」
「うん、まだ食べてないから…空いてるよ」
「おすすめの場所があるんだ、美味しいラーメンを紹介してあげるよ」
2人は海岸の方へ向かった。
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作者名：きょうちゃん | 作成日時：2019年2月28日 1時
