ミスミと魔法の町【とんがりボウシ】

29.初めての授業 ページ30

時刻は9時。


校内ではチャイムが鳴り響き、同時にリカルド先生が入ってきた。


「…それでは、これから魔法語の授業を始める。
早速、教科書を用意してくれ」


ミスミ達は教科書を開いた。


「まずは、魔法語について説明しよう。

魔法語は魔法を学ぶ上での基礎知識だ。

他の科目でも絶対必要になる。

一つの言語だと思って学ぶようにな。

学校のいたるところにも魔法語があるので注目するように。

また魔法語はふしぎな生物との会話にも使うことがあるだろう。

では、早速教科書を使って授業を行う」


リカルド先生は黒板に書き始めた。


「まずは魔法語の種類から教えよう。

魔法語には基本、誰、すること、もの、どこ、いつの6種類ある。

自分が使いたい魔法語がどこに属するのかを覚えておくといい。

まずは教科書に付いている魔法語の一覧表を見て使うと良いだろう」


「そして魔法語は組み合わせて使うことも出来る。

これからの授業で教えていこう」


リカルド先生は続けた。


「さて、誰かに質問しよう…答えたい者はいるか？」


皆は初めての授業で戸惑った。


するとソルベが手を挙げた。


「はい」


「…では、ソルベ君に質問しよう。

魔法語の中にないのは次のうちどれだと思う？」

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