《続》短編集胸キュンスカッと (ページ35)

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回想

大吾「丈くんおはよう！」

丈「……おはよ」

大吾「Aから全部聞いた。

2人の問題やし俺があまり口出しすることちゃうけど

俺、付き合う前に言ったやんな？

Aのこと悲しませるなって」

丈「……」

大吾「丈くん何考えてるん？？

ほんまに好きじゃなかった？Aがしつこいから

付き合った？俺の妹やから？」

丈「違う！」

大吾「じゃあ、なんで？！」

丈「確かにAのこと最初は好きじゃなかった。

めっちゃ告白してくるし俺が断っても諦めずに来る

ところとか正直めんどくさいって。

大吾の妹じゃなかったら傷つけてたと思う。

でも…

Aが1回体調悪くて俺んとここん日があった時

俺、あいつのこと待ってる自分がいて、バイト先の

後輩に相談したらそれは好きになってるって言われて

俺その時Aのこと好きなんやって気づいた。」

大吾「じゃあ、付き合ってからのあの態度は？」

丈「付き合ったのはいいけど俺の今までの態度とか

考えたらどう接していいかわからんくなって

いつもの感じでいようと思えば思うほど冷たくなって

いってるなーって自分でも気づいてた。

大吾に相談するのも恥ずかしいし、ずっとバイト先の

後輩に相談乗ってもらってた。」

大吾「…なんで別れよって言われた時それ言わんかっ

たん？」

丈「俺、感情出すの苦手やねん。

大吾ならわかるやろ？」

大吾「丈くん不器用やもんね。

でもな丈くん。

Aのことまだ好きならその気持ちAに

伝えてほしい。

ほんまにあいつ丈くんのこと大好きやし

他の知らん男にA取られるより親友の丈くんと

くっついてくれた方が俺は嬉しい」

丈「……大吾

俺伝えてくる！！！」

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丈「んで、俺が今ここにいる。

いっぱい悩ませてごめん。辛い思いさせてごめん。

これからはちゃんと好きって伝える。

だから、俺ともう一度やり直してくれませんか？」

「……いいん？こんなやつで」

丈「こんなやつがええの

A

好きやで」

「っ……私も」

ｷﾞｭｯ

丈「めっちゃ幸せ」

「私も！お兄ちゃんに自慢しちゃお」

丈「それだけは恥ずいからやめろ」

「えーーーいいじゃん」

丈「ダメですぅーー」

「ばーーか」

遠回りしちゃったけど一件落着？(笑)

end