《続》短編集胸キュンスカッと (ページ29)

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文化祭当日

いよいよ告白大会だ。

みんなソワソワしてる。

ソワソワしてる人はだいたい大西兄弟のどちらが好

きな人たちばっかり

もちろん美奈もソワソワしてるだろう

そんな時

美奈「ねぇ、神崎さん」

「なに？」

美奈「あんた流星先輩と親しいよね」

「えっ？」

美奈「見たんだよねー

図書室で話してるところ。

しかもあんたの好きな人大西くんなんだって？」

「それは…」

美奈「相手にされたこともないのに

調子乗らないで。流星先輩に近づいたのだって

大西くんと話せると思ったからでしょ。

私も大西くんのことが好きなの。

邪魔しないで」

まさか流星といるところがバレてたなんて……

流星と図書室にいたのは風雅のことを相談していた

から。やっぱり家帰ってから相談するべきだった。

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告白大会

『さぁーやって参りました。恒例の告白大会

今年はかなり盛り上がりそうですねー

まずは女子から行きましょ！！

ではあなたからどうぞ

美奈「はい。私は大西風雅くんに告白したいです」

『では大西くん前へ』

美奈「大西くんのことがずっと好きでした。

よかったら付き合ってください。」

風雅「ごめん。好きな子いるから」

『おぉーなんと大西くんから好きな子いる宣言

大西くんも告白大会エントリーされていますよね。

では次は大西くん行きましょうか』

風雅「A！前来て」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

風雅「高校入ってから急に距離置いてごめん。

不安にさせてごめん。

Aは自然消滅とか思ったかもしれんけど、

俺は別れたとか思ってないし、ちゃんと好きから

もう1回1からやり直してくれませんか？」

『あの二人付き合ってたの』

『えーいつから？』

「私も風雅のこと好き。

高校生になって風雅と距離が出来て流星に相談する

ようになった。

私だって別れたとか思ってない。

別れた方がいいのかなって考えた時もあったけど

そうしたら幼なじみにも戻れない気がして怖かった

でも流星が大丈夫ってずっと言ってくれて…

流星、ありがとう！」

流星「まったく世話が焼けるよ。

でもA、よかったな！

風雅！今度こそ幸せにしないと許さないから」

風雅「わかってる。ありがとう兄貴」

「流星もお姉ちゃんとお幸せに！」

流星「ありがとう」

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