《続》短編集胸キュンスカッと (ページ9)

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「大吾……」

さくら「大ちゃん、どうしてここに？」

大吾「Aと今日喋ってなかったなって思って探しにきた。Aいつも屋上おるからここしかないって思ってな！

んで誰がバカなん？」

「別に何でもない。」

さくら「大ちゃんこの前さくらと話してる時Aはさくらと違って素直じゃないって話してたでしょ？
その話してたの」

大吾「なんやそれで？俺のことバカって言ったん？」

「…」

大吾「ほんまAってあほやな～

まぁ、そんなところが飽きんのやけど…」

「えっ？」

大吾「俺ずっと知っとったよ？

Aがさくらと比べられることで悩んでたの。

みんなさくらばっかでAのこと分かろうともしてないし、そんなAを俺はほっとけんかった。

確かにさくらはAにないもん持ってる。けど、Aだってさくらにないもん持ってる。

だから俺は2人を比べたりせんかった。

それから…」

さくら「大ちゃん？」

大吾「さっき2人で話してたよな？

俺のことが好きって…あれは友達として？男として？」

さくら「もちろん男としてだよ！」

大吾「正直めっちゃ嬉しかった！

俺も好きやから。」

あ……もうダメだ。

さくら「大ちゃん！」

大吾「俺は、Aが好きだ！」

「え…」

大吾「一緒にいてて安心するし、付き合うなら絶対Aみたいな子がええってずっと思ってた。

素直じゃないお前を理解できるのは俺しかいんやろ？

Aが言ってた好きは俺と一緒？それとも違った？」

「私も、大吾が好き。友達としてじゃなくて男として好きだよ。」

さくら「ちょっと待ってよ。さくらだって…

大ちゃんのこと好きだよ！」

大吾「確かにさくらはかわいいし、前までの俺ならさくらみたいな子が理想やった。」

さくら「じゃあ！」

大吾「でも！俺が好きなのはさくらじゃない。

俺はAが好きやから。

他のみんなはさくらが…って思うかもしれへんけど、俺の中ではAが一番やねん。」

さくら「…っ」

さくらは逃げて行ってしまった。

大吾「改めて言うけど俺と付き合ってください」

「はい、お願いします。」

大吾「よっしゃー！！」

大吾とも恋人同士になれ、あれ以来みんなさくらと私を比べられることはなくなりました。

今ではさくらとも仲良くなり大吾とのことは応援してくれてます。

全部大吾のおかげです。

end